ワイパーを動かすと引っかかって「ガガガッ…」←そんな「ビビリ」を今すぐ止めたい! 現役整備士が教える“対処法”

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

ワイパーのビビリとは、ワイパーを動かしたときに、ワイパーゴムがガラス面に「ガガガッ…」と引っ掛かるような動きをすることを指します。ゴムがガラスの表面をスムーズに動かないため、ガラスの拭き取り不良にもつながります。雨の弱いときや強いときになりやすかったり、ウォッシャー液を使ったときになりやすかったりなど、症状はさまざまです。

ワイパーのビビリは一度気になりだすと、その後もずっと気になるもの。原因をつかんで対策をしたいと考えている人は多いでしょう。ビビリの原因はワイパーゴムの劣化以外にもガラスコーティングが影響している場合があります。現役整備士が分かりやすく解説します。

ワイパーのビビリの原因

ワイパーのビビリが発生する原因は、ワイパーゴムやアームの不具合、ガラス面の不具合などが考えられます。

▽ワイパーゴム・アームの不具合

・ワイパーゴムの硬化(劣化)
・ワイパーゴムの千切れ(劣化)
・ワイパーゴムに汚れやゴミが付着
・ワイパーブレード・ワイパーアームの不具合・損傷
・ガラスのコーティングに対応していないワイパーゴムの使用

ワイパーゴムは消耗品なので、劣化によって硬化したりゴムが切れてしまうと、ガラスにゴムが引っ掛かりやすくなって、ビビリの原因になります。

また、長く洗車を怠っていたり駐車している周りの環境がよくないと、ワイパーゴムに汚れやゴミが付着してしまい、ビビリが発生することがあります。

また、ワイパーブレード(ワイパーゴムが取り付けられているフレーム)やワイパーアームといった部品の損傷や不具合によって、ワイパーゴムがガラス面に対して正常に当たらなくり、ビビリが発生することがあります。

ゴムが経年劣化でななく、新品であってもガラスに撥水コーティングなどを施工している場合には、ノーマルワイパーだと相性が悪くビビることがあります。そういった場合にはコーティング施工車用ワイパーに交換するとビビリが改善することもあります。

▽ガラス面の不具合

・ガラスの汚れ
・ガラスに油膜が付着
・ガラスに施工したコーティングの劣化またはムラ

ガラス面の不具合によってビビリが発生するときには、上記のような原因が考えられます。油膜の付着によってガラスの表面の状態が均一でないと、ワイパーゴムが引っ掛かってビビリにつながります。ガラスに施工したコーティングが原因の場合は、ワイパーゴムをコーティング対応品に交換することをおすすめします。

しかし、コーティングの施工から時間が経過している場合や、コーティングがうまく施工できていないと、ガラス表面の状態にムラができてしまいます。このような場合、油膜が付着したときと同様にワイパーゴムが引っ掛かる部分が出てきてしまい、ビビリにつながります。

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