相次ぐ値上げ…店頭販売価格が最も上がった商品は「キャノーラ油」 輸入小麦高騰で「食パン」など値上がり傾向

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原油や原料費の高騰が続き、昨年から値上げを宣言するメーカーが増えている中で、実際に生活者にはどのような影響が出ているでしょうか。そこで、スーパーマーケットなどで「実際に購入する店頭販売価格」について調査をしたところ、店頭販売価格がもっとも上がった商品は「キャノーラ油」で、2021年1月以降の期間で見ると、2022年3月に151%に達したそうです。

株式会社インテージが、全国約6000店舗より収集している小売店販売データ、SRI+®(全国小売店パネル調査)をもとに、2021年1月〜2022年3月の期間で集計しています。

「店頭販売価格」の変化を今年3月の値上がり率で見ると、大きな値上げの動きが見えたのは食用油で、値上がり率は「キャノーラ油」が特に影響が大きく151%でした。次いで、「サラダ油」(119%)、「マヨネーズ」(114%)、「マーガリン」(107%)と続きました。

また、輸入小麦価格の高騰により、2018年からの推移では1斤あたりの価格は133~134円と、ほぼ一定であった「食パン」(107%)は、2022年1月は141円、2・3月は144円と値上がり傾向。さらに、「小麦粉」(105%)も値上がり傾向は今後も続くことが予想され、主食系では、「そば」(104%)や「スパゲティー」(105%)の店頭販売価格も上昇しているそうです。

飲み物では、巣ごもり需要で大人気だった「レギュラーコーヒー」が、今年3月に前年同月比111%を記録。「砂糖」(109%)も昨年6月頃から高止まりが続くなど、食品・飲料などで上昇傾向が見られているといいます。

一方で、3月時点では「台所用洗剤」(99%)や「紙おむつ」(100%)、「ティッシュペーパー」(97%)などの生活雑貨については、店頭販売価格の大きな変化は見られなかったそうです。ただし、「シャンプー」(103%)、「バス用クリーナー」(105%)、「洗濯用洗剤」(105%)、「トイレットペーパー」(105%)などは、高付加価値のものや新商品が売れていることもあり、平均価格が上昇していました。なお、4月からメーカーが値上げを宣言している商品もあり、今後は幅広いカテゴリーで影響が出ることも予想されるといいます。

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