「仕事が激減した」「外出自粛でイライラが募る」-。新型コロナウイルスの感染拡大で、いろいろとストレスがたまっていませんか。そんな時にお坊さんに相談できるオンラインサービスを、お坊さん自身が代表を務める会社などが始めました。
サービスを手がけているのは、お寺紹介サービス「お寺の窓口」を運営するAVENIL(札幌市)と日本文化体験サービスの「なか道」(東京都)、企業のストレスチェックを請け負うHRデータラボ(同)の3社グループです。
3社はこれまでも、ストレスチェックの利用契約を結んだ企業の社員に対し、お坊さんが相談に乗るというサービスを提供してきました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、サービスを契約企業以外の一般の人にも広げることにしました。
相談は、ビデオ会議システムの「Zoom」で受け付けています。対応するのは、浄土真宗のお坊さんでAVENIL代表の遠島光顕さんと、なか道代表の青江覚峰さん。いずれも浄土真宗のお坊さんです。相談できる内容は、在宅勤務に関する不安や、最近の生活環境の変化、上司や同僚との関係、人生に至るまで幅広く、僧侶なので身近な人やペットの死についても応じます。
今後は他宗派を含め、さらに相談に応じるお坊さんを5人ほど増やしたいといいます。
遠島さんは「新型コロナウイルスの影響はお寺にも及んでいます。法事や月参りもキャンセルが出るなど、お寺の護持運営ができなくなってきてます。お坊さんが相談を受けることで、コロナウイルスでストレスを抱えてる方の解消になり、そして布教の強化になればと考えてます」としています。
相談は予約制で、最大40分まで。料金はお布施(お気持ち)ですが、目安としては2千円からだそうです。https://oteranavi.com/otera-sodan/から予約できます。