悩ましい…寝るときのエアコン問題 「タイマーを使って数時間で切る」人は約4割→それで快適に眠れている割合は?

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

気温が高く寝苦しい夜が続いています。その一方で、高騰する電気代によりエアコンの使用をためらう人もいると聞きます。そこで、全国の20~60代の男女500人に調査をしたところ、「一晩中エアコンをつけている」と答えた人は約4割であることが分かりました。また、「ほとんど毎日快適に眠れた」と回答した割合は、「一晩中エアコンをつけている人」では3割弱であったのに対して、「タイマーを利用して数時間で止める人」では約1割に留まり、就寝時のエアコンの運転が夏の睡眠の質に大きく影響することが分かったそうです。

積水ハウス株式会社の研究機関である『住生活研究所』が「暑さ対策における節電調査 (2023年)」と題して2023年4月にインターネットで実施した調査です。

まず、「夏の日中の過ごし方」について聞いたところ、2023年夏の「外出(屋外)したい派」(54.7%)は、2022年の夏やコロナ禍前と比較して約20pt増加しました。

さらに、「外出したい」と回答した人の理由をみると、「外出による楽しみ」(60.8%)、「運動不足対策」(41.4%)などが多くみられたものの、15%以上の人が「家計(光熱費)の節約」(16.1%)や「自宅の電気代懸念」(15.4%)を挙げており、特に女性のほうが「家計(光熱費)の節約」(女性:20.6%・男性:12.2%)や「自宅の電気代懸念」(女性:18.3%・男性:12.9%)では男性より多くなっています。

また、2023年の夏を自宅で過ごす上で、72.8%の人が「電気代を気にしている」と回答。他方で、「電気代節約のための暑さに関する節電対策を実施する」という回答は60.6%に留まっており、2022年調査の節電実施率(76.4%)と比較して15.8ptの減少となりました。

さらに、「電気代節約のため、節電をする」と答えた303人のうち、43.6%が「積極的な節電」(極限まで節電対策をしたい:8.3%・対策はできる限り行い節電したい:35.3%)、48.2%が「対策は心掛けるが無理はしない」と回答し、ほぼ半数ずつに分かれる結果となりました。

なお、「自宅で過ごしたい派」(86人)では、58.1%が「対策は心掛けるが無理はしない」と回答し、「外出したい派」(185人)と比べて14.9pt高く、節電は気になるものの、快適に過ごせることを重要視している様子がうかがえました。

次に、2022年の夏に節電に取り組んだ382人に対して、「取り組んだ節電内容」を複数回答で答えてもらったところ、「エアコンの設定温度を上げる」(49.7%)、「エアコンとサーキュレーターや扇風機を併用する」(33.8%)、「エアコンを稼働する時間を減らす」(32.2%)、「エアコンを稼働させる部屋(台数)を減らす(家族で一つの部屋に集まる)」(27.2%)などが挙げられました。

なお、「暑さ対策における節電を行う上での困りごとや悩みごと」では、「暑さを我慢できない」(35.0%)、「効果がわからない」(21.5%)、「効果的な節電対策がわからない」(19.8%)などが挙げられ、節電対策の効果について気にしている人が多いことがうかがえます。

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