みなさんは自宅のエアコン冷房の設定温度はどうしていますか。全国の男女1万2469人に聞いたところ、「27℃」が最多となりました。花王株式会社の「生活者情報開発部」が運営するサイト「くらしの研究」の読者を対象に聞いた調査です。
「夏場のリビングや居間のエアコン設定温度」を聞いたところ、最も多かったのが「27℃」(32%)でした。次いで、「28℃以上」(24%)、「26℃」(23%)と続き、「25℃」(11%)、「24℃以下」(5%)など、25℃以下に設定するという人は少数派で、この傾向には男女差はあまり見られなかったそうです。
「エアコンの設定温度の理由」については、男女ともに設定温度が高いほど「節電」、低くなるほど「汗をかかない」を理由に挙げる傾向に。これを男女別に見ると、女性の方が、より「子どもの健康」を意識しており、また設定温度が低くなるほど、男性は「自分の要望」、女性は「家族の要望」を挙げる割合が高まる傾向がうかがえたそうです。このことから、エアコンの設定温度は、女性としては「節電」「自分の要望」「子どもの健康」のために高めにしたいものの、子どもや男性側の「家族の要望」で低めに設定している可能性が推察されたといいます。
「冷房設定温度別の体感」を男女で比較したところ、いずれの設定温度でも現在の冷房設定のリビングが「ちょうど快適」と回答する割合は5〜7割と最も多い傾向だった一方で、同じ設定温度でも「涼しすぎる」「やや涼しい」と感じている女性は男性より多く、「暑すぎる」「やや暑い」と感じている男性は女性より多い傾向にあり、男女の体感温度の違いが見られたといいます。体感温度の違いについては、以下のようなコメントが寄せられたそうです。
▽旦那と子どもは暑がりで、私は冷え性でエアコンが苦手。旦那は扇風機1台を自分用に使い、私は足首に薄手のレッグウォーマーを愛用しています(36歳女性)
▽家族の一人ひとり快適温度が違うので、誰かに合わせざるを得ないのが困りごと(52歳男性)
続いて、「夏にリビングや居間で過ごすときの足元」については、「素足」(男性:66%・女性:61%)が男女ともに6割超に。しかし、男女の冷房温度の体感の違いの影響に加え、素足の快適さの一方で床が汚れやすくなることを気にする女性ならではの配慮もあってか、女性の4人に1人はスリッパ・ルームシューズを着用していることが分かりました。
調査を行なった同社は、「現代の生活では夏にエアコンなしで過ごすのは難しく、熱中症対策のためには適度に活用することが推奨されています。エアコンは『1℃上げて、扇風機と併用』『風向きを水平方向に調整』『2週に1度フィルター掃除』するなど出来る節電の工夫があります。また、暑がりさんは『涼感商品を併用』するという手もあります」と説明。「『我慢よりも賢く省エネ』を心がけ、節電しながら上手にエアコンを利用して快適にこの夏を乗り越えましょう」と述べています。