迷子紐つけた息子を見てクスクス笑う人々…ある親子の会話にママがホッとして涙 「ハーネスは子への愛情の証」「親子両方の安心確保」と後押しの声

宮前 晶子 宮前 晶子

「この前アリオに行った時、ハーネス(注:迷子用防止紐)をつけた息子を見てクスクスと笑う人がほとんどで そんな中「なんかつけてる!」と言ったお子さんに対して「あれはね、迷子にならないようにつけてるんだよ。たっくんもすぐ迷子になるからつける?」と説明しているお母さんがいてほっとしました。」

「うちの息子もつけてます」「子どもハーネス大賛成!」など賛同のリプライがあふれたつぶやきの主は、1歳1カ月、2歳5カ月の子どもを育てる縫子さん(@stn_19960610)。そのときのエピソードについて教えてもらいました。

海外の映画女優や大物ミュージシャンが、わが子にハーネスを使っていたことを知らせるコメントや
「30年以上前からヨーロッパでは子供のハーネスは常識」
「子供の誘拐が多い国はハーネス当たり前」
「年配の方に私らの時代にもあったらよかったのにと言われました」
「今の時代はハーネスが必要。笑ってる人はきっと時代が遅れてる」
など古今東西のハーネス事情を述べるコメントが並びました。

また、実際に使っていた人からも
「私も子供の頃ハーネスをつけていたそうです。道路に飛び出す子だったので、もし着けていなかったとしたらと思うとゾッとします…母の思いやりに感謝」
という声も。

投稿には6.2万件のいいね、200件のリプライが付きました。縫子さんに、お話を聞きました。

「これからも自信を持ってハーネスを着けます」

−−コメントを見ると、何かを語らずにはいられないという印象を受けました。

「ハーネスを使っていたら批判されたと書いている方もいて、まだまだ賛否があるんだなと思いました。でも、ほとんどの方が賛成意見で。びっくりするとともに、私が少し過敏になりすぎていたなと反省しました。40年以上前からハーネスがあったというのも驚きでした」

−−ハーネスは以前から愛用していたんですか?

「1歳半健診につけて行っていたのは覚えているのでそれより前から。外を歩くようになった頃からですね。最初は慣れないものなので嫌がりましたが、今は外に出る準備のひとつとして受け入れてくれています」

−−小さな子の外歩きは、飛び出しや迷子、他の人に迷惑をかける、また連れ去り、最悪の場合は命を落とすことまで想定しておかないといけませんものね。

「はい。公園にいてもすぐに道路に出ていってしまう子だったので、”これはいい!”と思って購入したんです。ハーネスを着けることに対して、特に高齢の方からは理解を得られないだろうと覚悟していました。でも、“こんなのあるのねぇ、いいわねぇ”というような声をかけていただくこともたまにあります。ヒソヒソと「何あれ…」と後ろ指を刺されることもありますけどね」

―−投稿の時のように、小さい子2人を連れての外出ではハーネス必須だと思います。

「あの日は、ベビーカーに乗っている1歳の娘と、ハーネスを着けても自分の進みたい方向に引っ張っていく息子を連れての買い物に疲れていたのもあって少し過敏になっていました。クスクスと笑っている人たちに、バカにされているような気分になってしまいました。意外にも同い年くらいか学生のような若い方が多かったことにも凹んでいたんです」

―−そこに、たっくん親子登場ですね

「会話を聞いていると、たっくんは「そうやなぁ。たっくんすぐ迷子になるもんなぁ。」と納得していました。そのときは、疲れてピリピリしていたこともあり、たっくん親子さんのやりとりを聞いて、ほっとして少し涙してしまいました(笑)。“ありがとうございます”と言いたくなる気持ちを抑えて、せかせかと帰りました」

―−誰を傷つけるでもなく、自身の育児での困りごとの解決の糸口にもなり、しかもたっくんにも同意を得ているという点で、たっくんお母さんグッジョブ!と言いたくなります

「たっくんのお母さんが、しっかりたっくんに教えているのを見て“良かった。こんな親子が増えればいいな”と思いました」

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