「共働きなのに全然余裕がない!」「世帯収入額の割には貯金が全然増えない…」など、贅沢をしているつもりはないのに、あまり余裕がない…と悩むママはいらっしゃいませんか? 一般的に、1馬力よりも2馬力のほうが世帯収入は高くなりやすいものですが、それにも関わらず「生活がカツカツ」というケースは少なくありません。そこで、今回は共働きなのに生活に余裕がなくなってしまう家庭にありがちな5つの「落とし穴」について解説します。
1)収支をしっかりと把握していない
共働きにも関わらず、生活に余裕がなくなってしまう理由として、まず挙げられるのが「収支を把握していない」という点です。
「出ていくお金」「入ってくるお金」を正確に把握することは、お金の無駄遣いを防ぐことにつながります。
しかし、収支をきちんと把握できていない家庭は多いのが現状です。特に、ワーママの多くは仕事に家事に…とやることが多くてなかなか家計と向き合えないという方が少なくありません。
また、最近はクレジットカードや電子決済などにより、家計の管理がより難しくなっています。「使った月」「引き落とされる月」が異なるからです。
面倒ではありますが、「今月使った分」「引き落とされた分」「収入の具体的な額」などを明確にしなければ、収支バランスが崩れてしまいますので、家計管理の第一歩として収支の把握から始めてみてください。
2)家計を夫婦のどちらかに任せっきり
共働きが貧乏に陥ってしまう意外な落とし穴といえるのが「家計を夫婦のどちらかが担っている」という点です。
家計管理をママだけ、もしくはパパだけなど、どちらかにまかせっきりにしていませんか?
二人のライフプランをきちんと話し合い、「ただ漠然と貯めていくだけ」ではなく、「月々の資金計画」を設定しておくことが大切です。
漠然と貯めていくだけでは、マイペースな貯金となり、なかなか貯まらないことが多いため注意してください。
また、片方に任せきりでいると、気が付かないうちにパートナーがお金を散財している可能性もあります。早期発見ができず、「時すでに遅し…」といった事態に陥る可能性もありますので、家計の管理を夫婦のどちらかに任せっきりにするのはやめましょう。
3)外食の頻度が高い
共働き世帯あるあるといえるのが「外食の頻度の高さ」です。
毎日仕事や家事、育児に追われていると「今日の夕飯は外食しようか」となりやすいもの。また、出かけた先で食事を済ませるといったことも多いでしょう。しかし、「共働きで忙しいから…」と外食することが多いと、当然出費は増えます。
例えば、ファミリーレストランで家族の食事を済ませるとしたら、4人家族であれば3000円以上の出費となることが多いでしょう。回数が増えるほど、その金額は2倍…3倍…と膨れ上がってしまいます。
結果的に、経済的な負担が大きくなってしまい、「生活に余裕がない…」と頭を悩ませることになってしまうのです。
どうしても食事を作るのが難しいときには、「総菜を買って帰る」「レトルトを活用する」などして、なるべく出費が少ない選択肢を選びましょう。
4)収入が多いからつい使いすぎる
共働きは比較的世帯収入が高いことから、「自由に使えるお金」も多く感じてしまうことがあります。
「収入に余裕がある」と思うと、ついついかえって貯金ができない…というケースもあります。今月は「これくらい使える」とわかると、ついついレジャーに使ったり、ショッピングで散財してしまったりすることがあるのではないでしょうか。
「少しくらい大丈夫」「他の部分で節約すれば大丈夫」と数百円単位、1000円単位で使っていたつもりが、把握していた以上に使いすぎてしまうことが考えられます。いざ月末になると「思っていたよりも残らなかった!」と驚くことになってしまうでしょう。
共働きだから…と油断するのではなく、+αで多めに貯金や投資に回せるようにやりくりすることが大切です。
5)家賃や住宅ローンの割合が大きい
家賃や住宅ローンの割合が大きいことから、共働きなのに貧乏な生活になってしまう…といったケースは非常に多いです。
家賃や住宅ローンは、数ある支出の中でも比較的負担が大きな項目。収入と照らし合わせながら、負担額の割合が大きくなっていないかをチェックしなければなりません。必要に応じて、家賃の狭い家への引っ越しを検討したり、住宅ローンの場合はボーナス払いの割合を大きくするなどして、支払方法を変更する必要があります。
家賃や住宅ローンは金額の大きい固定費ですから、出来る限り抑えられるように工夫してみてください。
共働きなのに余裕がない…には理由がある
「共働きなのになぜ貧乏なの?」と悩んでいるとき、そのような状況には必ず理由があるといっても過言ではありません。
共働きなら2馬力ですから、経済的に余裕が生まれそうなイメージがあります。しかし、実際には「ほとんど余裕がない」というケースもあるでしょう。
共働きには、共働きならではの落とし穴が存在するものですから、我が家が落とし穴にハマってしないかをチェックしなければなりません。
「共働きなのに余裕がない気がする…」など、心当たりのあるママは、まずは、家計について夫婦で話し合い、計画的なお金の使い方を模索してみてください。