6種類の鮭の身の断面図と全体像、産地、肉質、色味、天然もしくは養殖産の流通比率がひと目で分かる一覧表のツイートがSNSで話題です。「鮭の種類をツイッター用にまとめてみました!お買い物の際にお役立てください。鮭それぞれの味わいをみなさんに知ってほしいです(^^)」というテキストとともに投稿したのは王子サーモン(東京・銀座)の公式アカウント(@Oji_Salmon)。10月19日に投稿され22日現在、9.4万件の「いいね」がつき、3.3万件もリツイートされています。
いずれも脂の乗った身は美しく食欲をそそります。ツイートには「参考になる」「鮭の切り身のかたちの所以が分かった」などのリプライが相次ぐ中、美味しい食べ方をたずねる声も。そこで同店の広報担当者に詳しい話を聞きました。
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――バズりましたね!リプライもたくさん来ました。
鮭の会社として鮭の魅力を伝える中で、「鮭は好きだけど、種類はなんとなく把握している程度」という方が非常に多いという印象がありました。普段スーパーで購入する鮭も、一覧表と見比べながら「これは紅鮭、こっちは銀鮭か・・・」などと楽しんでいただければという思いから投稿しましたが、ここまでの反響は想定外でした。「参考になる」というリプライはとても嬉しかったです。
――肉の色がこんなに変わるのはなぜなのでしょう。
実は、魚種によって身色・身質が変わる理由は正確には分かっていません。鮭の身が鮮やかになるのは餌に含まれるアスタキサンチンという栄養素に理由があります。鮭が海を回遊し、流れの速い川を遡上する際には多くのエネルギーを消費し、ストレスに晒されます。アスタキサンチンは抗酸化作用・アンチエイジングなどで有名ですが、この成分が鮭の力の源の一つと言われています。
――これからの季節、日本の市場に多く出回るのはどの種類ですか?またその美味しい食べ方もぜひ教えてください。
秋はさまざまな天然鮭が旬になりますが、代表格は秋鮭(白鮭)になります。獲れたては身がみずみずしいので、10月中に一度は召し上がっていただきたいです。塩鮭の場合はグリルで焼いていただくのが一番ですが、フライパンにクッキングペーパーを敷いてステーキのように両面を焼くこともできます。また、バターと醤油をちょっと付け加えてホイル焼きでも美味しいです。