認知症の祖母→早急に退院の必要が! 老人ホーム紹介センターを利用して分かったこと

 難しい介護施設選び(Yuko/stock.adobe.com)
 難しい介護施設選び(Yuko/stock.adobe.com)

 筆者は昨年11月末まで、30歳過ぎから6年間、認知症の祖母を在宅介護しました。その祖母は現在精神科病院に入院中です。先日、症状が回復したため退院を勧められ、老人ホーム紹介センターを利用するようになりました。

 老人ホーム紹介センターとは利用者と施設を仲介する業者で、希望の施設を本人や家族からヒアリングし、条件にマッチした施設を探します。老人ホーム紹介センターを実際に利用して感じたメリットやデメリットを紹介していきます。

  祖母は昨年11月末、介護老人保健施設(老健)に入所したものの、利用者に突然大声を出すなどの粗暴行為が続きました。落ち着かせるために老健の主治医が投薬をすすめたところ、意欲、食欲が減退し、あっという間に寝たきりに。そこで本格的な認知症治療に取り組むため、今年1月中旬、精神科病院へ転院しました。薬をほぼ使用せず、ケアに力を入れる方針のもと、寝たきりから回復することができましたが、あわせて急性期向けの病棟から出なければならなくなりました。

 通常であれば併設されている療養病棟へ移りますが、建物が古いなどの問題があり、主治医からは「あまりオススメできない」とも言われました。そこで、早急にほかの病院か施設を探さないといけない状況になり、相談した地域包括支援センターから、老人ホーム紹介センターのことを紹介されたのでした。

■老人ホーム紹介センターの3つのメリット

  老人ホーム紹介センターを利用することのメリットは、主に3点あると感じました。

(1)自宅まで無料で出張訪問

 私が老人ホーム紹介センターに「情緒不安定で粗暴行為がありますが、月12万以内で入れる施設か病院はありますか?」と聞いたところ、相談員から「紹介できる施設が数件あります。自宅へ行ってもよろしいですか?」と連絡があり、数日後、50代ぐらいの男性相談員が私の自宅までやってきました。無料で自宅まで訪問してもらえるのは、仕事、介護、育児などで忙しくする利用者にとってありがたいサービスです。

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