介護付きと住宅型 種類いろいろの有料老人ホーム 気になる月額利用料や入居一時金は?

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老人ホームへの入居を検討する際、どれくらいの費用がかかるのか気になる人も多いのではないでしょうか。⽼⼈ホーム検索サイト『みんなの介護』を運営する株式会社クーリエ(東京都渋⾕区)が、このほど発表した「費用相場情報」に関するレポートによると、介護付き有料老人ホームの月額利用料は「16~18万円」が最多となりました。なお、入居一時金は、「10万円以下」に抑える施設が多い一方で「1000万円以上」の施設もみられました。

調査は、2022年3月に同サイトに掲載されている5万1861件の介護施設のデータから「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」「グループホーム」を対象として、「入居一時金」および「月額利用料」の費用情報を基に算出・集計したといいます。

まず、「介護付き有料老人ホーム」の費用は、入居一時金は「なし」(1504件)または「0円~10万円」(1615件)と低く抑えられる施設が多い一方で、「1000万円以上」(1046件)に設定している施設も見受けられます。

月額利用料は「16~18万円」(767件)が最も多く、次いで「18~20万円」(727件)、「20~22万円」(658件)と続き、上位20%と下位20%を除いた相場でみると、入居一時金が「0~1380万円」、月額利用料が「16.8~35.4万円」という結果になり、これは見方を変えると、介護付き有料老人ホームのうち2割は月額利用料16.8万円以下であることから、年金支給額に近い金額で入居できる施設も少なくないと言える結果となりました。

続いて、「住宅型有料老人ホーム」では、入居一時金は「0円~10万円」(2639件)が最も多く、「1000万円以上」(336件)の施設はかなり少ないのが特徴。また、月額利用料は「自立」「要支援」など比較的要介護度が低い人を対象としているため、「10~12万円」(1273件)が最も多く、次いで「12~14万円」(1051件)、「8~10万円」(867件)と続いています。

なお、上位・下位各20%を除いた相場は、入居一時金が「0~380万円」、月額利用料が「10.0~24.6万円」となっています。

次に、「サービス付き高齢者向け住宅」の費用をみると、月額利用料は「住宅型有料老人ホーム」と同程度であるものの、入居一時金は「10~20万円」(1542件)や「0~10万円」(1516件)など、かなり低めに設定されており、特に「100万円以上」に設定されている施設は89件と僅かになっています。

この差は、「サービス付き高齢者向け住宅」は一般的な賃貸住宅と同じ「賃貸借契約」なのに対し、「住宅型有料老人ホーム」は終身利用権を得る「利用権方式」という契約方式の違いによるといいます。なお、上位・下位各20%を除いた相場は、入居一時金が「0~27万円」、月額利用料が「12.5~23.5万円」となっています。

最後に、「グループホーム」の場合では、入居一時金は最も多いのが「0~10万円」(2517件)、次いで「なし」(1897件)、「10~20万円」(1135件)となっており、月額利用料も「10~12万円」(967件)、「12~14万円」(896件)に集中するなど、低額に設定している施設が中心になっています。

なお、上位・下位各20%を除いた相場でみると、入居一時金が「0~16万円」で、月額利用料は「9.6~14.6万円」となっており、年金支給額だけで支払っていくことが可能な施設が比較的多いことがうかがえました。

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