段ボール箱で鳴いていた2匹の子猫を保護 3、4時間おきにのミルク育児や排泄ケアに奮闘…しかし「天使の姿に癒やされた」

梨木 香奈 梨木 香奈

「生後2週間ほどの子猫を保護してから毎日楽しく生活しています」

そんなコメントとともに投稿された写真には、段ボールの中からこちらをじっと見つめる2匹の子猫が写っています。ふたりをおうちに迎えたのは、X(旧Twitter)ユーザーのちんぴょろ君さん(@kasaix)です。

不安げな表情を浮かべているのは、キジ白の男の子「マロ」ちゃんと三毛猫でオッドアイの瞳をもつ女の子「リコ」ちゃん。突然の出会いについて、飼い主さんはこう語っています。

「2019年5月3日、妻が出勤途中、駐車場から子猫の鳴き声がすることに気づきました。すると、隅に置かれた段ボールのなかに2匹の子猫が入っていたのです。連絡を受けた私は、すぐに現場へ。そのまま子猫を保護しました。その日は少し肌寒く、2匹を家へ連れて帰ったあと雨が降って来たため、保護しなければ命を落としていたかもしれません」

こうして、マロちゃんとリコちゃんは飼い主さん家族の一員になったのです。

小さな命を繋ぐためお世話に奮闘する日々

飼い主さんは、過去に保護猫と暮らした経験がありましたが、ミルク飲みの子猫をお迎えするのは初めて。マロちゃんとリコちゃんを迎え入れたあと、お世話に明け暮れたといいます。

「3、4時間おきにミルクをあげたり、排泄をうながしたり……。まだ目が青い赤ちゃん猫と暮らしたことは無かったので、何もかも初めての経験でした。睡眠時間をけずって、お世話をしたのを覚えています。大変でしたが、天使のようにかわいい姿に癒やされ、つらいと感じることはありませんでした」

また、マロちゃんとリコちゃんと過ごす日々は、飼い主さんに大きな喜びをもたらしてくれました。

「ふたりと出会う前、猫と暮らしたいと思うこともありました。でも、『借家ではメンテナンスが追いつかない』『旅行ができなくなる』などいろいろ考えて実現できないままだったのです。ところが、マロとリコを迎えてから、そのような考えは吹き飛びました。『ささいなことだな』と思うようになったのです。それほど、私にとってうれしい出会いだったと言えるでしょう」

優しい飼い主さんに見守られながら、マロちゃんとリコちゃんはすくすくと成長。家庭をより一層、明るくしてくれました。

大きくなって個性くっきり! 飼い主さんの願いとは

マロちゃんとリコちゃんは、現在、5歳8カ月(取材時)を迎えました。

飼い主さんによると、マロちゃんはちょっぴり臆病で甘えん坊、お世話をするのが得意。一方、リコちゃんはマイペースなお嬢さま気質、おやつをねだるときはいつもより大きな声で鳴くそうですよ。

「リコは、よく『毛づくろいして』とばかりにマロの足もとにドカッと座り込みます。ところが、マロのやり方が気に入らないと“お怒りモード”に……。自分の思うようにはいかないことはわかっているはずなのですが、リコはしょっちゅうマロにくっつきに行き、マロもまた怒られてもめげずにお世話をしています」

小さなころ、ともに苦難を乗り越えたマロちゃんとリコちゃんきょうだいは、強い絆で結ばれているようですね。そして、飼い主さんはそんなふたりに惜しみない愛情を注いでいます。

「病気をせず、長生きしてほしいです。ふたりがもっと快適に過ごせるように家を購入しました。一緒にのんびりと楽しく生きていきたいと思っています」

マロちゃんとリコちゃんは、これからも飼い主さん家族とともにたくさんの思い出を紡いでいくことでしょう。

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