認知症の祖母→早急に退院の必要が! 老人ホーム紹介センターを利用して分かったこと

 難しい介護施設選び(Yuko/stock.adobe.com)
 難しい介護施設選び(Yuko/stock.adobe.com)

(2)居住地域外の広域な老人ホームの紹介が可能

 私の自宅へ訪問してきた相談員は、祖母の自宅から片道30分~1時間程度の老人ホームを3件リストアップ。その中には、1階にデイサービスが併設、2階、3階は寝室があり、月8万円(オムツ・パッド・日用品は別)の施設がありました。デイサービスが併設され、リハビリやレクリエーションが活発なのは、祖母が少しでもADL(日常生活動作)を維持できるのに適していそうな施設でした。

 その施設は居住地域外にあり、ケアマネージャーや役所からは紹介をうけていませんでした。老人ホーム紹介センターの相談員が広域な情報をカバーしていることを知りました。

(3)相談員が見学・同行・契約まで無料サポート

 私が施設の見学や面会を希望すると、相談員は「今から連絡をとります」と、すぐに老人ホームの担当者へ連絡し見学日時を決めました。老人ホームへの見学にも相談員が同行し、一緒にいろいろ話を聞いてくれるそうです。その上で契約をするかどうかを決められるというのは、介護者にとって強い見方といえるでしょう。

 ■民間の施設のみ紹介 一方的に案内されることも

 老人ホーム紹介センターは介護者にとって強い見方になる反面、注意しなければならないところとして下記の2点を感じました。

(1)民間の施設紹介のみで費用は高めの施設を紹介されるケースも

 ほかの老人ホーム紹介センターに相談した時、月11万の民間老人ホームの紹介をうけました。祖母の自宅から近所にあり、過去見学をしたことのある特養と同じくらいの金額とサービス内容に感じ、「(近所の)特養とサービス内容に変わりはありますか?」と聞いてみると、相談員は「変わりません」と返答。そこで「ほかに特養はご紹介いただく予定のリストにありますか?」と聞くと、「居住地域外でも今すぐ入所したい方に、民間施設のみを案内しています。公的な施設は紹介していないんです」とムッとした表情で言われました。

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