介護付き有料老人ホーム『ディアージュ神戸』を運営するJR西日本プロパティーズ株式会社（兵庫県神戸市）は、全国の富裕層1019人を対象に、「富裕層×施設選びのポイント」についての調査結果を公表しました。同調査によると、「介護施設で充実してほしいと思うもの」のトップに挙げられたのは「食事」だったことが分かりました。
調査は2023年6月にインターネットにて実施され、回答者の内訳は、企業経営者337人、役員345人、医師87人、地主76人、士業職（公認会計士、税理士、弁護士）118人、パイロット31人、大学教授25人となっています。
まず、「もしも将来、介護施設に入所することになったら、どのような種類の施設で過ごしたいですか」と上位3つまでで答えてもらったところ、「介護付き有料老人ホーム」（49.6％）、「住宅型有料老人ホーム」（38.7％）、「サービス付き高齢者向け住宅」（34.8％）などが上位に挙がりました。
次に、「介護施設とは、“終の棲家”と“セカンドハウス”のどちらとしての認識（あるいは利用したいと思う）がありますか」と聞いたところ、76.3％の人が「将来の終の棲家」（将来の終の棲家：34.3％、どちらかというと将来の終の棲家：42.0％）と回答しました。
また、「理想的だと思う介護施設の雰囲気」については、「一人で静かにゆっくりと過ごせるような施設」（44.1％）と答えた人が最も多く、次いで「気の合う入居者数名と日常的な会話が楽しめるような施設」（41.2％）となりました。
では、「立地条件（景観や交通の便など）」についてはどのように考えているのでしょうか。調査したところ、「とても強いこだわりがある」人は32.6％、「ややこだわりがある」人は49.4％、「こだわりはない」人は18.0％という結果に。
さらに、「介護施設で特に充実させてほしいと思う機能（サービス）」を上位3つまでで答えてもらったところ、「食事」と回答した人が59.4％と最も多く、次いで「身体の介護」が33.5％となり、以下、「見守りや安否の確認」（32.1％）、「健康管理（医療体制）」（28.9％）、「生活介護」（23.0％）、「生活相談」（19.8％）、「機能訓練（リハビリ）」（10.6％）、「レクリエーション」（7.7％）と続きました。また、その理由を聞いたところ、以下のようなコメントが寄せられました。
▽食事が美味しくないと生きる希望が持てなくなると思うので、栄養管理だけではなく、しっかりと味にもこだわった料理を提供してほしい（30代男性／役員／大阪府）
▽あまり体の自由が利かなくなっていると思うので、栄養学に基づき、きちんとした食材できちんと調理された家庭的な食事を中心に提供してほしい（40代男性／地主／千葉県）
▽自立した自由な暮らしができることが理想ですけど、見守りサービスや安否の確認をしてくれると安心（40代女性／士業職／神奈川県）
▽健康が一番気にかかるので、医師が常に駐在していることを望みます。費用は高くなってもかまわない（50代男性／企業経営者／神奈川県）
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ここまでの調査で、理想的な介護施設の条件が幾つか分かりましたが、では、「理想的な介護施設の条件として、“これだけはゆずれない”という重要なポイント」は、どのような条件なのでしょうか。上位3つまでで答えてもらったところ、「費用」（45.8％）と回答した人が最多となり、次いで「サービス」（43.8％）、「スタッフ」（42.2％）、「食事」（33.4％）、「医療体制」（32.6％）、「立地条件」（19.8％）と続きました。
また、「費用」「サービス」「スタッフ」といった条件が上位に挙がったことを受けて、「介護施設は費用よりも快適さが重要だと思いますか」と聞いたところ、89.0％の人が「そう思う」（とてもそう思う：35.8％、ある程度そう思う：53.2％）と答えました。
さらに、「ご自身が介護施設に入居するなら、質の高いサービスを提供している介護施設を選びたいですか」と聞いたところ、89.7％の人が「そう思う」（とてもそう思う：38.4％、ある程度そう思う：51.3％）」と回答。
具体的には、「個人のプライバシーがしっかりと守られる介護付き有料老人ホーム」や「リハビリサービスが充実している介護施設」、「上質な介護・医療サービスが受けられる施設」といったサービスを求める声が寄せられたそうです。
