えさをあげたら、自分のほっぺを指でつんつんとつついてチューをお願い。たったこれだけでチューしてくれるアルパカが、本州と四国を結ぶ淡路島にいる。兵庫県淡路市の観光複合施設「のじまスコーラ」で飼育されている5歳のオス「ラアル」だ。同施設の人気者だが、誰にでもキスするわけではないという。同施設の動物園を訪ねてみた。
白くてふわふわした体と、まん丸の瞳がチャームポイントのラアル君。飼育員の松澤依弥里さん(21)が柵の中にえさを差し出すと、もぐもぐと食べた。一息ついたところで、松澤さんが、自らのほっぺを指さして「ラアル君、チュー」。するとラアル君、首をすっと伸ばして、松澤さんにキスした。
なんと可愛らしい。松澤さんともう1人の飼育員・前田美里さん(21)によると、「アルパカのチュー」は2018年夏、地元紙に掲載されたのをきっかけに、次々とメディアに取り上げられるようになった。同施設を訪れる人も増え、同年10月に人気バラエティ番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)に登場した後の連休は、柵の前に人だかりができたという。
しかしこのラアル君、キスする人にはこだわりがあるらしい。「男性には無反応ですね」と松澤さん。「ほっぺに口を近づけるところまで行っても、においをかいでぷいっと顔をそらします。キスするのは女性、そして若いほど確実です」。なんと!性別だけではなく年齢も関係するのか!?