人間たちはコロナ禍に見舞われましたが、春は動物たちのベビーラッシュの季節。そんな中、長野県佐久市の観光牧場「スエトシ牧場」がTwitterに投稿した、子ヤギたちがラマの背中に飛び乗って遊ぶ動画が「かわいい」「癒やされる」と話題を呼んでいます。傍若無人に飛び乗っては、本当の母親のように頭をこすりつけて甘える子ヤギたち。困ったような諦めたような表情で時折頭を振るラマの「もう~、重いってば…」という声が聞こえてきそうな…。
スエトシ牧場は3.3haの敷地内でポニーやサラブレッドの乗馬を楽しめるほか、「ふれあい動物園」のスペースでは、ラマやヤギ、カピバラ、ミニブタ、ガチョウ、アヒル、カメなどが飼育され、今は生後1カ月ほどの子ヤギたちがピョンピョンと跳ね回っているそう。
話題のツイートは今月15日に投稿され、これまでに2万を超えるいいねを集め、動画も28.7万回以上再生。その何ともかわいい様子に「お母さんかと思ったらお隣さんちのラマでしたか!」「ハイジの世界に入ったみたい」との声も寄せられています。
同牧場の藤原直樹さんによると、動画に映っているのは4頭いるラマ家族のお母さんでもあるラマ代(4歳)。「ラマたちはみんな優しいので、動物たちの人気者なんです」といいますが、中でもラマ代はとりわけ優しく、子ヤギたちはいつも背中に飛び乗って遊んでいますが、怒ることはないそう。周囲のガチョウたちも、ラマ代の毛をついばんでは、毛繕いをしてあげているのだとか。
ちなみに、ラマ代の娘のラマ子(2歳)も優しいようで、寒い日にはミニブタがラマ子の背中に頭を乗せたり、子ヤギと同じように背中に乗ってくつろいだり。子ヤギと違ってミニブタは結構重そうですし、それこそ「こんな子産んだっけ?」というような感じですが…血筋なのか、これまたとても穏やかに受け入れていて…。「ラマの毛はふかふかで、寒いときは暖かいんでしょうね。座るとこうやってみんな集まってくるんです」と藤原さん。17日にその動画もツイートしたところ、2.8万ものいいねが付き、再生回数は40万回を超えています。
そんなスエトシ牧場も、コロナ禍で約1カ月臨時休園に。長野県の緊急事態宣言は解除され、営業も再開しましたが、「開けたからといって、さほどお客さんは増えていませんね。GWのイベントも全て吹っ飛んでしまったし、休園でも動物のえさ代などは変わらずかかるから厳しい」と漏らします。消毒やマスク着用を徹底しながら、そろりそろりの再開ですが「牧場では“3密”ではありませんし、子ヤギたちもかわいい盛り。ぜひ、疲れた心を癒やしにおいでください」と話してくれました。