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普通は土深くに埋められている「王者の棺」が、なぜ? 石棺の頭が露出した兵庫・姫路の古墳が話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

石棺が地表に露出した前方後円墳がSNS上で大きな注目を集めている。

「何これ?大っきい前方後円墳の石棺の頭が墳丘から飛び出してるよー 」

とその模様を紹介したのは古墳愛好家のあると紀はさん(@oosazakikun)。

あると紀はさんが紹介したのは兵庫県姫路市にある檀場山古墳。石棺は墳墓の中枢なので通常は土深くに埋められているのだが、どうしたわけかこちらではそれが地表に露出してしまっているのだ。

あると紀はさんにお話を聞いた。

ーーこちらの古墳を訪れた経緯を。

あると紀は:最寄りの姫路市埋蔵文化財センターの古墳関連の展覧会を見に行くついでに訪問しました。古墳に関しては市内最大、全長143mの前方後円墳ということで存在は知っていましたが、墳丘に登ったところこの石棺の頭部のみが露出していて大変驚きました。

ーー古墳を見慣れた方にとっても珍しい光景なのですね。

あると紀は:まず、このような頭部のみが露出した状態の石棺を見たのが初めてだったので衝撃的でした。これは兵庫県高砂市竜山石製の「長持形石棺」と呼ばれる石棺の蓋部で、檀場山古墳の造られた古墳時代中期(5世紀)の百舌鳥・古市古墳群の大王墓や近畿を中心とした有力首長の墳墓。代表的なものとして堺市の仁徳天皇陵にも採用された「王者の棺」とも呼ばれる格式の高い棺だったのです。この地域にも畿内中枢の勢力と結びつきのある有力者が存在したのだろうということに思いをを馳せました。

なお、偶然にも壇場山古墳周辺の櫛之堂古墳と山之越古墳の墳丘にも同じ竜山石の長持形石棺の一部が露出していて、特に山之越古墳の石棺は前面と頭部が露出していてこちらも驚きでした。

ーー投稿に大きな反響がありました。

あると紀は:見た瞬間の驚きをそのまま投稿したのですが、展覧会を見終えて確認すると予想以上の反応がありびっくりしました。この投稿を見た皆さんもこのような形での石棺の露出に驚くと共にその形のユニークさも感じられたのでしょう。古墳はJR御着駅から徒歩圏内なのでぜひ訪れて実物の石棺と古墳を見ていただきたいです。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「南に開口している合掌形石室の頂点が飛び出ていることに、北側からのアプローチで後に気づいた時には感激しました  」
「ここ!小学生の時にサバゲーしてた! よう考えたら昔の偉い人の墓の上でごっつい罰当たり… 」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。石棺は石室の中に置かれることが多いが、壇場山古墳では建造時に石棺が直葬されたため現在のような状態になったものと考えられているようだ。

日本全国に16万基、あるいは20万基あるともいわれる古墳。Googleマップや全国地図Qで検索すると読者のみなさんのお住まいの地域にも古墳が見つかるかもしれない。

あると紀はさん関連情報
Xアカウント:https://x.com/oosazakikun

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