どうする?共働き夫婦の家計管理 パターン別“しっかり貯める”基本ルールとは

森川 みかん 森川 みかん
皆さんのご家庭ではどんな方法でお金を管理していますか?(マツ/stock.adobe.com)
皆さんのご家庭ではどんな方法でお金を管理していますか?(マツ/stock.adobe.com)

■パターン2:それぞれが担当分の生活費を支払う「おサイフ分離型」

 …口座を分けるので、自分の収入は自分で管理できる

 夫・妻それぞれが生活費の費目ごとに支払いを分担する方法です。例えば夫は家賃と水道光熱費、妻は食費や日用品費……といった具合に担当分の支払いを行います。支払いの残額は、おこづかいや貯蓄として各自で管理します。

 メリットは自分の自由になるお金が増える点。自分のお給料は自分で管理したいという夫婦には向いた方法です。デメリットとしては、全体の収支や貯蓄額がわかりにくく、自由に使えるお金も多いため無駄づかいが増えがちになる点。「相手が貯金していると思っていたのに全然できていなかった!」といった事態に陥ることも……。また食費やレジャー費など、変動が大きい費目もあるので、月によってはどちらかの負担が大きくなり、不公平感が高まる場合もあります。

 この方法を採用する場合は、無駄づかいを防ぐためにも各自が財形貯蓄や自動積立などを利用して、しっかりお金を貯めておくことが大切です。また、相手の状況を知るために定期的にお互いの収支状況を確認するのがベター。家計簿アプリを夫婦で共有しておけば、お互いの収支が一目でわかります。家計簿をつけるのが面倒という人は、銀行口座等の入出金が自動的にアプリに反映されるサービスもあります。細かい収支を見られることに抵抗があるなら、定期的に銀行口座の残高を見せ合うだけでも安心感が持てます。

■パターン3:どちらかの収入でやりくりする「おサイフひとつ型」

 …お金の出入り口がひとつなので、わかりやすく貯めやすい

 夫婦どちらかの給料のみで生活費をやりくりし、もう一方の給料は貯金などに回す方法です。

 メリットはパターン1、2と比べて、最もシンプルでお金の流れがわかりやすい点。片方の収入はまるまる貯金になるので、お金も着実に貯めることができます。デメリットは、生活費を支払う精神的な負担が重くなってしまう点。生活費を出している方が「自分のお金は全然貯まらないのに、パートナー名義のお金は増えて不公平」などと、不満のタネになってしまうこともあります。夫が生活費を出す場合なら、妻の給料は子どもの教育費として積み立てる、老後資金のために運用するなど、使い道を夫婦でよく話し合うことが大切です。

  ◇  ◇

 どの家計管理法を採用する場合でも、 夫婦でお金の使い方や貯め方について意識を共有することは必須です。今後、マイホームや子どもの教育費、老後資金のためにいくら準備するのか、そのためにどのくらいのペースでお金を貯めていくべきなのか。一度向き合ってじっくり話し合ってみてはいかがでしょうか。

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