みなさんは、お金のことで夫婦喧嘩をすることはありますか。株式会社エミリス(大阪府東大阪市)が実施した調査によると、お金に関する夫婦喧嘩の原因は「金銭感覚の違い」が1位となりました。では、夫婦喧嘩になった際、どのような方法で解決しているのでしょうか。
調査は、全国の10~60代以上の男女500人を対象として、2024年10月にインターネットで実施されました。
調査の結果、お金に関して「夫婦喧嘩をすることがある」(よくある12.8%、たまにある46.8%)と答えた人は全体の約6割となりました。
そこで、「夫婦喧嘩の原因」を尋ねたところ、1位「金銭感覚の違い」(44.2%)、2位「生活が苦しい」(9.6%)、3位「お小遣いの額」(8.0%)、4位「家計の負担割合」(7.0%)という結果になりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:金銭感覚の違い】
▽お金の使い方や貯蓄に対する考え方の違いからストレスや不満が生まれる(30代女性)
▽お小遣いの使い道。私からすると夫はどうでもいいことにお金をかけているように見えるので、よく考えて使ってほしいと伝えると喧嘩になる(40代女性)
▽子どもの学費等は気にするくせに、自分はコンサートなどに度々行っているので、金銭感覚について問い正すことがある(50代男性)
【2位:生活が苦しい】
▽夫の給与だけでやりくりしているが、足りないときにもめてしまう(40代女性)
▽夫の勤めている会社の経営悪化により給料が給料日になっても入らない。月給なのに金額が理由もなしに減っている(30代女性)
▽主に給与額と子どもの教育費。私の給与が教育費をカバーしきれていないので、どうするかという言い争いです(50代 男性)
【3位:お小遣いの額】
▽給料が増えたのに、お小遣いを勝手に減らされた(50代男性)
▽お小遣い額を他人と比較され、少なすぎると文句を言われる(60代以上女性)
▽私の小遣いより、子どものお菓子や遊び代のほうが多い。小遣いを増やしてもらおうと提案はするが、最終的には喧嘩になる(30代男性)
【4位:家計の負担割合】
▽家計の負担割合でたまに喧嘩になる。食費以外は私が負担して、妻は食費を負担しているが、物価高に妻の収入が追いつかず、結局私も負担している(40代男性)
▽学費や生活費の一部を誰が出すかで喧嘩するときがある。自分の給料はほとんど生活費に消えていくのに、さらに出せと言われると不満で、喧嘩になる(50代男性)
▽育児休暇中で給料は出ないのに、「家賃+生活費を半分出せ」と言われたので、「すぐには出せないし、家事育児はほぼやっているのに折半はおかしい」と返したら喧嘩になった(30代女性)
また、夫婦喧嘩をした際に、「話し合いをするタイミング」としては、「当日中」(67.0%)が最も多く、次いで「数日以内」(9.0%)、「翌日中」(3.6%)、「子どもが寝たあと」(1.8%)が続きました。
最後に、「お金に関する夫婦喧嘩の解決法」を教えてもらったところ、1位「どちらかが妥協する」(39.6%)、2位「納得するまで話し合う」(18.8%)、3位「お互い妥協する」(13.8%)、4位「ルールをつくる」(4.8%)という結果になり、以下のようなコメントが寄せられました。
【1位:どちらかが妥協する】
▽私が妥協します。結局お金を出しているのは夫なので(50代女性)
▽今回私が我慢したら、次回は夫が譲るなど、お互い生活の中でストレスが溜まらないようにしています(30代女性)
▽妻が強いので、私の意見は却下されることが多いです。そのため本質的な解決になっていないです(40代男性)
【2位:納得するまで話し合う】
▽お互いが納得するまで話す(40代男性)
▽問題が起きた理由を双方納得するまで追求し、一緒に解決策を考えることで解決を目指す(30代女性)
▽冷静に考えて話し合って解決します。使える金額は決まっていますので、範囲内でお互いが納得するよう、優先順位をつけて解決します(60代以上男性)
【3位:お互い妥協する】
▽どちらかの意見が通ったときは、意見が採用されたほうが何かを我慢する(30代女性)
▽すぐにお金が増えることはないので お互いの妥協点を見つけつつ、収支によって都度見直しをする(20代女性)
▽お互いの主張を聞いたうえで折り合いがつかない場合は、双方が歩み寄った地点で折り合いをつける(40代男性)
【4位:ルールをつくる】
▽二人でルールを決めて、今後同じことが起きないようにする(30代男性)
▽次は事前に話すことを約束してもらう(40代女性)
▽今後どうするかを決めたら、大概おさまる(40代男性)
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【出典】
▽株式会社エミリス
https://emiris.net/