tl_bnr_land

【騙されないで!】災害時に屋根修理の詐欺、その手口が巧妙すぎる「地震・台風後は多発するよな」「向こうから声を掛けた業者とは契約するな」

東寺 月子 東寺 月子

能登半島地震では、多くの家屋が被害を受けました。その状況に心を痛め、「中越地震の時のように騙されないで!」と注意喚起を行う新潟の瓦メーカー、丸三安田瓦工業(@marumikawara)(新潟県阿賀野市)のSNS投稿が話題です。

丸三安田瓦工業は、2004年の新潟県中越地震で災害を体験しました。

「災害がある度、呼びかけるようにしているんでもう飽きるほど聞いたかもしれませんが、大きな地震の後は特に、詐欺業者が出回ります。修理を装い、訪問してきます。もし来ても絶対に屋根にあげないでください。自分で瓦割って高額請求してくる場合があります。高齢者とか女性はマジで気をつけて」

この投稿は、多くの方にリポストされ、屋根修理の詐欺と思われる業者の訪問を受けたなどのコメントが集まりました。

「地震と台風後に、この詐欺師は頻繁に来るんですよ!」
「『鬼瓦が歪んでます』って言われましたが…鬼瓦?うちにはないよ!となり、最近も『瓦が崩壊しそうです!』と言われましたが……布っぽい奴に変えたので瓦は無いんです!」
「消費生活センターも注意喚起してるよ。うっかり契約しても、法定書面を受領した日から8日間はクーリングオフによる無条件契約解除が可能だからね!」

実際どんな手口で詐欺が行われるのか、対策などを丸三安田瓦工業さんに伺いました。

向こうから近づいてくる親切な業者こそ、要注意!

ーー丸三安田瓦工業さんは災害があると定期的に注意喚起されているのですね。それだけ、屋根修理を装った詐欺は多いんですか?

「残念ながらそうです。この度の能登半島地震で被災された皆様には、 心よりお見舞い申し上げます。皆さまの安全と、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。当社の地元の新潟県でも、地震や液状化現象での建物の損壊など、 被害の大きな地域がございます。そのため、本当に皆さまには詐欺被害に注意していただきたいので、必ず注意喚起を行っています。

以前、新潟県で発生した中越地震の際には、屋根修理を契約した後、 実際に施工せずお金だけ持って逃げるような悪質な業者もいたようです。義援金や募金を装った電話や訪問での詐欺も多いと聞きますが、悲しいことに被災地でも詐欺は横行しますので、本当にお気をつけください」

ーー実際に、どんな風に悪徳業者は近づいてくるのでしょう?

「屋根は皆さんが自ら登って確認や修理をされる事が少ない場所なので、日頃どうなっているのか、修理が必要かどうか、よくわかりませんよね? しかも家自体を風雨から守る大事な部分のため、 災害後は早く修理したいと皆さま思われます。悪徳業者は、その弱みにつけ込んでくるんです。

例えば、『ビニールシートを屋根に掛けるだけで、1枚10万以上の高額請求をされた』という事例をよく耳にします」

ーーああ!わかります。私も台風で事務所家屋の屋根に大きな被害が出て雨漏りした時、ビニールシートを早く業者の方に掛けてもらいたくて焦りました

「まさにそれ!『雨や雪が降る前に…!』という焦りにつけ込むんですよ。そして、点検詐欺も要注意です。瓦屋根は遠くから詳細は見えず、登って確認が必要ゆえに、家主が被害箇所を実際に見て確認することがしにくいことにつけ込んで、詐欺が発生します。

例えば、若い男性がハシゴを持って、『近くの住宅で施工していたら、お宅の瓦が落ちそう(又は割れてる)なのが見えたので来ました。今なら見てあげられますよ』とやって来る…こんな事例をよく耳にします。そして登って自分で瓦を割って写真を見せる悪質なケースもあります」

ーーええ! 親切な人が来てくれたと思って、思わずお願いしてしまいそう。どうやって悪徳業者を見分ければいいのでしょう?

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース