「クルマは乗らないと劣化する」と言われますが、これは事実です。ずっと走らない状態で置いておくと、以下のような不具合が起こります。
・バッテリーが切れる
・エンジンオイルが落ちて回転が重くなる
・トランスミッション類のオイルが落ちて動きが重くなる
・タイヤが変形し、弾力性も失われる
・冷却ホースなどゴムパーツは硬化する
・ガソリンが劣化する
バッテリーはクルマが動くことによって充電され、空になると劣化が早くなります。
またエンジンやトランスミッションが滑らかに動くように潤滑オイルが使われていますが、これも流れ落ちてしまうため、スムーズに動かなくなります。
動いたり圧がかかったりすることで弾力を保っていたタイヤやゴム類は柔軟性を失いますし、6か月以上経つとガソリンもドロッとしてきます。
1~2週間なら大きな不具合は起きにくい
しかし、1~2週間乗らないだけで、急に上記のような不具合が起こる訳ではありません。そのため「2週間ほど出掛ける」ということがあっても、それほど心配はいらないでしょう。
「クルマに乗るのは、いつも週に1回だけ」「せいぜい月2回」という場合も、後述のように意識的に走らせる機会を作れば、それほど問題はないでしょう。
▽バッテリー切れには注意
ただし「1週間ぶりに乗ろうと思ったらバッテリーが切れてエンジンがかからない」という可能性はあるので注意が必要です。特に冬場は、バッテリー切れが起こりやすいと言われています。
バッテリーの寿命は2~5年といわれていますが、乗る機会が少ない人ほど劣化が早いです。
バッテリーが少なくなるとエンジン始動時のモーター音が鈍くなったり、ヘッドライトが暗くなったりします。サインを見逃さないようにするほか、車検時に交換が必要ないか確認してもらってください。
▽タイヤの空気圧は定期的に点検を
またクルマに乗る機会が少ない人ほど忘れがちなのが、タイヤの空気圧のチェック。クルマに乗らなくても、タイヤの空気圧は1か月で約5~10%ほど低下するとも言われているので、月に1回はチェックすることをオススメします。
タイヤの空気圧は、ガソリンスタンドなどで測ることができます。