【電気代値上げ】「エアコンを使用することに、ためらいを感じる」4人に3人が回答

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同社は、調査結果の公表にあわせて、エアコン使用時の具体的な節約・節電の方法についても紹介しています。

<節電しながら快適に過ごす上手なエアコンの使い方>

▽フィルターを一年間掃除しないと、約25%も電気代がアップ

エアコンの冷房運転は、室内機が部屋の中の空気を吸い込み、室内機の中で冷やしてから戻すことで室温をコントロールしています。室内機の中にあるフィルターは、室内機が取り込む空気の中に漂うホコリを防ぐ役割をしています。このフィルターにホコリが堆積すると、室内機を通って冷やされる空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかる分、無駄な電力消費につながります。

そのため、2週間に1回のフィルター掃除をおすすめしています。なお、フィルターを一年間掃除しないと、約25%の無駄な電気代の上昇につながる場合もあります。

2022年夏に実施した節電効果を調べる実証実験※2では、約3年分のホコリが溜まったフィルターで節電効果を実験しました。結果として、フィルターの目詰まりで余分に発生していた48.9%分の消費電力量が削減できました。1カ月の電気料金やCO2排出量に換算すると、800円の電気料金、11.7kgのCO2を削減できたことになります。

※2 フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証
https://www.daikin.co.jp/-/media/06A4BFF650DE4A95ACA6239B779BA4B5.ashx

▽室外機周辺の空気の流れを確保して、高温になることも避ける

室外機の吸込口や吹出口がふさがれるとエアコンに負荷がかかってしまいます。エアコンの運転効率が下がることで消費電力が上がり、電気代も上がります。室外機にカバーをかけたり、周辺に荷物を置いたりせず、周辺の風の流れを妨げないようにしましょう。

また、室外機周辺が高温になった場合も、エアコンの運転効率が下がることがあります。夏場、直射日光で室外機の周辺が高温なってしまう場合は、日影が作れて風通しも良い「よしず」などを、室外機から1mほど離れたところに立て掛けることも効果的です。

▽帰宅したら、まずお部屋を換気して熱を逃がす

外から帰ってきて、部屋の中の外よりも暑いと感じたときは、すぐにエアコンのスイッチを入れるのではなく、まずは、窓を開けて空気の入れ替えを行いましょう。猛烈な熱気を部屋の外に逃がしてからエアコンをかけると無駄な電気を使わず、効率的に部屋を冷やすことができます。窓を開けて換気をする時は、1カ所の窓だけでなく、2カ所の窓を開けることで空気の通り道ができて効率的に熱を出すことができます。2つの窓は対角線上にあるとさらに効率的です。

▽エアコンの風向や扇風機を使った空気の攪拌で、温度ムラを抑える

暖かい空気は上昇する性質があり、夏場の室内では、天井付近と床付近の空気の温度に差が出る「温度ムラ」が起こりやすくなっています。冷房運転時に温度ムラができていると、エアコンが「室内はまだ設定温度に達していない」と判断し、人がいる床付近は十分涼しくなっていても、必要以上に運転してしまうことがあります。

快適性の低下だけでなく、エアコンへの負荷が上がり、消費電力の増加につながります。エアコンの風向を水平にしたり、扇風機やサーキュレーターなどを使って室内の空気を撹拌したりするなど、温度ムラを抑える工夫をお勧めします。

▽電気代節約のためにはエアコンの風量は「自動」が正解

エアコンの風量は「自動」がおすすめです。風量を弱めるとファンの回転音が静かで節電になるイメージがありますが、室内が設定温度に到達するまでに時間がかかり、その分、無駄な電気代がかかってしまうこともあります。

▽30分程度の外出や、定期的な窓開け換気時、エアコンは「つけっぱなし」

エアコンは運転を開始した直後など、設定温度をめざして室温を大きく変化させているときに多くの電力を消費します。一方、設定温度に到達後、室温を維持するための電力は少なめです。エアコンのスイッチをこまめにオンオフすると、室温を大きく変化させるタイミングが増え、その分エアコンに負荷がかかり、消費電力も増加します。多くの場合、30分程度であればスイッチを切るよりも、つけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えられます。

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