「私物サイン会、迷ってる人はエアコンの前カバー取り外して持っていくのおすすめ(考えた人天才)10年以上は買い替えないし、常に部屋のよく見える位置にあってくれるし、何より『推しメン、家に遊びに来たんだよ』ってかなりリアリティのある嘘が言えます(言うな)」
そんなコメントと共にTwitterに投稿された衝撃的なエアコンの画像が、「天才の発想だ」「毎日自室で『推しメン、家に遊びに来たんだよ』感あるの最高じゃん!!」と熱い反響を巻き起こしている。エアコンの製造元であるSHARPの公式アカウントも「軽いし広いし考えた人天才(ご愛用ありがとうございます)」と反応。しかし、「エアコンの前カバーを取り外して持っていく」とはどういう状況なのか? 投稿した顔丸すぎるマルスさん(@hangyodonmax)と、エアコンの持ち主だというかおちゃんさん(@kurashina_sun)に話を聞いた。
「いつもありがとう!!! 大好きだからずっとそばにいて♡ I LOVE YOU」
エアコンの前面に大書された素敵なメッセージとサイン。サインの主(推しメン)は乃木坂46の元メンバー、斉藤優里さんだ。2016年に行われた乃木坂46の「私物サイン会」に持ち込まれ、当時、アイドル界隈で「天才がいる」と大きな話題になっていたという。
【※記事の末尾に斉藤優里さんからのコメントがあります】
ちなみに顔丸すぎるマルスさんは現在AKB48ファン。6年前の画像を紹介した理由を尋ねると、「AKB48の私物サイン会が開催されるタイミングだったからです。何にサインをもらおうか悩んでいる方が多かったのでツイートしました」と教えてくれた。
アイドルの私物サイン会でファンが持参する一般的なアイテムは、印刷したお気に入りの写真や写真集、Tシャツ、グッズ、CD、パソコン、充電バッテリーなどが多い。エアコンの前カバーという意表を突くアイデアには顔丸すぎるマルスさんも舌を巻いたそうで、「サインする推しに対してもインパクトを残せますし、長く使うもので、家の中心にあるもの…目のつけ所が本当に天才だと思います…(笑)」。
エアコンの持ち主「いつも見て心が温まる」
Twitterのやりとりから、エアコンの持ち主はかおちゃんさんだと判明。早速コンタクトを取ってみたところ、「斉藤優里さんのためならば」と快く取材を受けてくれた。
—エアコンの前カバーを持って行くなんて、どうやって思いついたのですか?
「その頃ちょうどエアコンを新調したばかりで、ガスエアコンからのレベルアップでしたので、嬉しくて嬉しくて上ばかり見上げていました。ベッドの上で寝そべっていたらふと思いつきました(笑)」
—持ち運びが大変だったのでは?
「いえ、カバー自体は軽いですし移動には困りませんでした。シンプルな長めの枕カバーを被せて、トートバックに入れて持ち運びました」
—斉藤優里さんも、さぞ驚いたでしょう。
「サイン会の1週間ほど前に握手会があり、そこで持っていくことを伝えていましたので、当日はそれほど驚いている様子はありませんでした。周囲の方々はざわついたかもしれませんが…」
—握手会で伝えたときの反応は覚えていますか?
「ええええええ? みたいな感じで驚いていたと思いますが、いかんせん6年も前のことですので、正直あまりしっかりとは覚えていないんです」
—6年前のサイン会からずっと部屋に斉藤優里さんのサインがある状態ですよね。あらためて、どんなお気持ちでしょうか。
「2年前に結婚し、引っ越しの際は一緒に連れて行きました(笑)! ふと見上げると当時のこととか、今は何しているのかなぁと思うことができ、心が温まります」
—最後に、ぜひ斉藤優里さんへの愛を語ってください。
「彼女は2019年に乃木坂46を卒業し、現在はインスタグラマーとして活躍しています。最近は直接会えるイベントを開催してくれているので、行ける時は夫婦で参加させていただいております」
「好きになったきっかけは、もともと幼馴染が(元乃木坂46の)生駒里奈ちゃんが好きだったんです。確か2014年だったと思いますが、ちょうど家に遊びに来る予定があったので、何か楽しませてあげたいなと思い、乃木坂46のライブBlu-rayを買って鑑賞会をしました。観ているうちに、斉藤優里さんのひまわりのような笑顔と陽気な雰囲気に惹かれて、応援したい!と思いました。そんな感じで今に至ります」
「今も、太陽のようにキラキラしている陽気な雰囲気に元気をもらっています。笑っている人って、人を幸せにしてくれます。あー、私もこんなんでイライラしちゃダメだ〜って穏やかな気持ちにさせてくれる存在です」
推しがいる世界は今日も美しい。
【追記】斉藤優里さんからコメントが届いた!!!
今回の話題を受け、斉藤優里さんご本人からコメントをいただくことができた。
「かなり前のことですが今でもあの時の衝撃は忘れられずにいます。サイン会にエアコンカバーという発想に驚かされましたがファンの方が大変な思いをして運んで来て下さったので、おもいっきり書かせて頂きました。とっても気持ち良かったですし書きやすかったです(笑)。 今でも大切にして下さっていて本当に嬉しいです。」