「つみたてNISA」の平均積立額は毎月「2万3416円」 「新NISA」での予定額…年収による差が拡大

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2024年1月より開始される「新NISA」は、投資枠の引き上げや恒久化など制度が拡充され、NISA総口座数とNISA買付額の増加が期待されています。そこで、全国の男女663人に調査をしたところ、現在つみたてNISAを利用している人の、毎月の平均積立額は「2万3416円」であることが分かりました。また、新NISAでの毎月の積立予定額は平均「4万8665円」と2倍以上であることも分かったそうです。

株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ/東京都中央区)が、「新NISAに関するアンケート調査」と題して、同社が運営するお金の診断・相談サービス『オカネコ』ユーザーを対象として、2023年1月〜2月の期間にインターネットで実施した調査です。

なお、回答者の年代は、30歳未満(8.7%)、30代(17.5%)、40代(28.1%)、50代(29.3%)、60代以上(16.4%)となっています。

まず、全回答者のうち、「投資をしている」と回答した421人に対して、「つみたてNISAを利用していますか」と聞いたところ、52.5%の人が「利用している」と回答しました。

続いて、「つみたてNISAを利用している」と答えた221人に対して、「毎月の積立額」を教えてもらったところ、「3万円超」(59.7%)、「2万円以下」(15.8%)、「1万円以下」(14.9%)などが上位となり、現行のつみたてNISAの非課税枠である年間40万円(ひと月あたり約3万3000円)を目安として、非課税枠を最大限に活用している人が多いことがうかがえました。なお、積立平均額は「2万3416円」となっています。

2024年に開始する新NISAでは、つみたてNISAの年間非課税投資枠が120万円で、毎月の上限目安は10万円となります。

そこで、「新NISAでは毎月いくら積立する予定ですか」と聞いたところ、「10万円超」(28.5%)、「5万円以下」(19.0%)などが上位を占め、平均額は「4万8665円」となりました。

これを世帯年収別にみると、世帯年収が「400万円未満」の世帯が「約3.6万円」であるのにたいして、「1200万円以上」の世帯では「約7.5万円」と、年収が高いほど新NISAで投資額を増やす傾向が見られました。また、世帯年収「400万円未満」と「1200万円以上」の差額では、現制度で「8478円」なのに対し、新NISAでは「3万8696円」まで広がっています。

さらに、現在の積立額別にみると、現在の積立額が「3万円超」と答えた人の81.8%が、「新NISAでの積立額の増額」を見込んでいることが判明。その一方で、現在「3万円以下」と答えた人では、半数以上が「新NISAでも同額」と、積立額を増やす予定がないことがうかがえ、新NISAで投資枠が拡大しても、満額まで活用できる人は限定的なことが予想されるといいます。

最後に、現在「投資・資産運用をしていない」または「つみたてNISAを利用していない」と回答した442人に対して、「新NISAの利用意向」を聞いたところ、45%の人が「利用したい」と回答。一方、「わからない」と答えた人は37.1%、「利用する予定はない」と答えた人は17.9%でした。

「利用する予定はない」と答えた人からは、「投資にまわすお金がない」「仕組みがよく分からない」「リスクが怖いし、住んでる所が田舎で過疎化してるため、失敗した時に相談する窓口がない」など、「仕組みやメリットなど内容を理解すること」にハードルを感じている人が多くみられ、NISA利用者のさらなる増加には制度の理解促進が必要であることがうかがえたそうです。

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【出典】
▽株式会社400F「オカネコ」調べ
https://okane-kenko.jp/media/survey_2304/

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