子育て終了の季節 巣立った子どもの部屋、どうしてますか? 

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

みなさんは、子どもが巣立ったあとの子ども部屋をどのように活用していますか。居住する子どもが巣立った全国の40~60代の既婚男女554人に調査をしたところ、子ども部屋の活用については、約4割の人が「部屋として未活用」と回答しました。また、半数以上の人が「子ども部屋の“もの”をそのままにしている」と回答したそうです。

積水ハウス株式会社の研究機関である「住生活研究所」が、「子どもの巣立ち後の暮らしに関する調査(2023年)」と題して2023年1月にインターネットで実施した調査です。

まず、「子どもの巣立ち後の子ども部屋の状態と使用状況」を聞いたところ、53.8%の人が「子どもの“もの”をそのままにしている」と回答。

なお、「子どもの“もの”をそのままにしている」と答えた割合は、子どもが巣立ってから3年以内の人では70.9%に上っているほか、巣立ち後11年以上経過している人でも、40.3%となっています。

また、「子ども部屋の活用」については、43.9%の人が「別用途の部屋として未活用」と回答。「子どもの“もの”をそのままの状態かつ、子ども部屋を別の用途の部屋として活用していない」と答えた195人に対して、その理由を教えてもらったところ、「子どもの帰省時の使用」(61.0%)、「子どもが戻った時の居場所」(46.2%)、「片付けるのが手間」(23.6%)といった回答が上位に挙げられました。

一方、「子ども部屋を別の用途の部屋として活用している」と答えた264人のうち、39.0%の人が「巣立ちして1年以内」に子ども部屋を活用しているほか、「巣立ちして4~5年以内」には89.5%と、およそ9割の人が活用していることが分かりました。

また、「子ども部屋の活用方法」については、「倉庫・物置」(27.3%)、「夫婦別寝室」(24.6%)、「書斎や仕事スペース」(12.5%)などが挙げられています。

なお、子ども部屋を別の用途の部屋として活用している人のうち、子ども部屋に限らず、工務店や住宅会社に委託するようなリフォームを「実施した」と答えた人は15.2%、「実施計画がある」と答えた人は12.9%となっています。

ちなみに、リフォームを「実施した」「実施計画がある」と答えた74人に対して、リフォームの内容を教えてもらったところ、「間取りを変更して大きな部屋、空間を作る」(24.3%)、「趣味に適した部屋を作る」(23.0%)、「収納用の部屋(納戸)」(20.3%)などが上位に挙げられたほか、18.9%の人が「老後を考えてバリアフリーにする」と回答しており、巣立ち後の過ごし方やその先のライフステージを見据えて計画できている人とそうでない人で差が見受けられる結果となりました。

   ◇  ◇

調査を実施した同研究所は「子ども部屋をスムーズに活用するためには、巣立ちのタイミングで子どもと話しておくと良いですね。子どもの物をまだ片付けていない人も、子ども部屋の収納を見直し、雑多な趣味の道具や材料、作品等を整理整頓できるスペースをつくることからはじめてみるのはいかがでしょうか」と述べています。

   ◇  ◇

【出典】
▽積水ハウス 住生活研究所/子どもが巣立つ春、半数以上が子ども部屋を”そのまま”。巣立ち後の夫婦新生活の実態とは
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/20230330/

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース