実は浴室には不要!? 後悔したお風呂のオプションランキング…3位「鏡」、2位「(ベンチ)カウンター」

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みなさんはお風呂は好きですか。最近ではシャワーで済ませるという人もいますが、一般的に日本人はお風呂好きと言われているそうです。戸建注文住宅に住む全国の男女427人に「実は不要だったと思う浴室のオプション」を聞いたところ、最も多かった回答は「大き過ぎる窓」だったそうです。

ホームインスペクション(住宅の建物診断)や不動産業務支援などを手掛ける「株式会社南勝」が、2022年2月に行った調査で、「自身または配偶者が建てた築1~10年の注文住宅不要な浴室オプションがある」と回答した全国の25歳以上45歳以下の男女427人を対象に聞きました。

はじめに、「実は不要だったと思う浴室のオプション」を聞いたところ、最も多かった回答は「大き過ぎる窓」(24.1%)でした。以下、「(ベンチ)カウンター」(21.8%)、「鏡」(19.9%)、「浴室暖房乾燥機」(16.6%)、「床暖房」(13.8%)といった回答が続きました。

続いて、「不要だったと思う理由」を聞いたところ、半数以上の人が「掃除が大変」(51.1%)と回答。次いで、「使わない」(24.6%)、「光熱費がかかる」(17.8%)、「邪魔になる」(13.6%)といった回答が上位に並びました。

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住宅設備のオプションは便利な機能が付いたものが次々に登場しています。しかし、中には設置したけどあまり使っていない、かえって不便を感じるようになったなどのオプションもあります。同社代表取締役で「住宅専門チャンネル Youtube不動産」で建築・不動産などのノウハウを解説している一級建築士兼宅地建物取引士の印南和行(いんなみ・かずゆき)さんは、「実は不要だった浴室のオプション」について、以下のようにアドバイスしています。

【1:浴槽が大き過ぎた】

足を延ばしてゆっくりと湯船に浸かりたいと思って大きなサイズの浴槽を選ぼうと考えている人も多いと思います。ユニットバスは基本的に0.75坪、1坪、1.25坪、1.5坪があり、一戸建てでは主に1216サイズ(120cm×160cm)から1624サイズ(160cm×240cm)が採用されます。

幅が160cm以上あれば、膝を伸ばしてゆったり浸かることができます。もちろん、お子さんと一緒に入浴する際も窮屈さを感じないと思います。大きな浴槽にしてから水道光熱費が気になるご家庭もあるようですので、サイズ選びは慎重に行いましょう。

【2:窓が大き過ぎた】

浴室に窓を設けるか悩むご家庭もあるようです。窓があると、換気ができ、通風・採光も取れ、開放感もあるというメリットがあります。一方デメリットは、防犯面で心配、冬は寒いなどが挙げられます。

浴室が1階にある場合、大きな窓を設置するとしっかりとした防犯対策が必要となり、断熱性が低い窓でサイズも大きいほど、冬は浴室内の寒さが増します。しかも、窓は大きいほど費用や手間がかかりますので、特別な理由がなければ、外から浴室内が見えないような少々高めのところに小さめの窓を設置するのが良いでしょう。

【3:清掃が大変】

お風呂掃除が大変で後悔したというオプションは、ベンチカウンター(カウンター)と鏡です。特にベンチカウンターは、壁との接触部分はもちろんのこと、裏面は清掃しにくいためカビが繁殖しやすいです。でっぱりも邪魔になり、手間の割になくても困らないからと取り外してしまうご家庭もあるようです。但し、高齢者がいるご家庭では、ベンチとして使用できるものを取り付けると、体を洗ったり、介助をしたりする際にとても便利です。

また、浴室に鏡を取り付けるご家庭も多いようですが、清掃を怠ると水垢がこびりついてしまいますし、曇り止めをしないとすぐに曇ってしまいます。そこで、曇り止めヒーター付きの鏡を付けると、うっかりスイッチを切り忘れることも多く、電気代がかさんでしまいます。このような手間があっても、髭剃りなどで鏡は必要という方もいるので、全ての人に不要というわけではありません。

【4:浴室が大惨事】

建売住宅でも標準装備されていることが多くなった浴室暖房乾燥機。天気が悪い日や夜間に洗濯物が干しておけるから便利と設置するご家庭が多いようです。ところが、電気代がかさむ割に思うように乾わかないからと、浴室内の温度を上げて使用したため、シャンプーやボディーソープの容器が膨張して中身が噴き出して大惨事にという失敗談もあります。

乾きにくかったり生乾きで臭いといった問題は、部屋干しファンでも解決できます。これは、送風と換気で乾燥させるファンなので電気代も安価ですし、2~3万円程度で買えるので、洗濯物を乾かす目的で浴室暖房乾燥機を考えている人は、設置を見直しても良いのではないでしょうか。

【5:これは予想外】

黒などのダーク系の色味の浴槽は、高級感があり落ち着いた印象になりますが、清掃を怠ると水垢がとても目立ってしまうというリスクがあります。

また、エコシャワー(節水シャワー)も予想外の1つです。節水効果があるのでエコですが、水圧が弱いためストレスを感じたり、浴室内の清掃時に高いところや遠いところに水が届かなく不便です。水回りのオプションを決める際は、ショールームに行って水圧の確認をすることをおすすめします。

浴室用の床暖房も予想外かもしれません。費用は15~25万円程度で、部屋の床暖房同様電気やガスを使用します。暖まるまでに10~20分程時間がかかるため、すぐにお風呂に入りたい場合は待ちきれない人もいるようです。しかし、健康状態のあまり良くない高齢者のいるご家庭では必要とされるかもしれません。

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