生命には、誰にでも平等に終わりが来るものです。突然訪れる大切な人との別れは、胸が張り裂けそうになるほどつらいもの。その一方で、遺された家族は葬儀の準備や手続きに追われ、悲しみに暮れる間もなく多忙な日々がつづきます。
そんな葬儀にまつわる自身の経験談を描いた「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」という漫画が、X（旧Twitter）で234万件以上のインプレッションを獲得し注目を集めました。
同作は作者であるカゲワサビ＠漫画さんのお祖父様が亡くなられた際、急いで葬儀場を決めた結果、高額な費用を支払うことになってしまったという実体験が元になっています。普段知る機会の少ない葬儀屋との打ち合わせの様子や、ご家族の心情などが詳細に描かれた同作について、作者のカゲワサビ＠漫画さんに話を伺いました。
ー 同作を漫画にしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか？
私たちのように葬儀が高額になってしまう人を減らしたいという思いから、この失敗談を多くの人に伝えるために漫画を描こうと決めました。
ー同作について、反響はいかがでしたか？
さまざまな反響をいただきました。葬儀について詳しくない人からは、葬儀の流れや費用の高額さに驚く声が多く、また同様の経験をされた人からは共感のコメントをいただきました。そして葬儀社の方々からも貴重なご意見をいただき、業界の裏側を知ることができて大変参考になりました。
ー今回はお祖父様の葬儀費用に200万円をお支払いされたとのことでしたが、家族葬の相場は100万円前後が一般的なようです。実際にお祖父様の葬儀を執り行ってみて、ここはもう少し費用を抑えられたのではないか？と思うところがありましたら教えてください。
祭壇が最も費用がかかった要因だと考えています。私たちは家族葬を希望していましたが、豪華な祭壇を選んでしまったため、結果的に費用が高くなってしまいました。また、オプションも気づかないうちに豪華なものを選んでいたので、事前に家族でしっかりと話し合っておくことが重要だったと感じています。
ー作中、葬儀場について「生きているうちに決めるのも不謹慎かと思って…。」とお話されている場面がありました。同じように不謹慎と感じる人も大勢いらっしゃるかと存じますが、生前に葬儀の準備をしておくことについて、お考えに変化はありましたか？
今回の経験を通して、生前の準備の重要性を強く実感しました。具体的には、エンディングノートなどを活用して葬儀の希望を確認しておくことや、複数の葬儀社から見積もりを取り、比較検討しておくべきだったと思います。そして、次回葬儀を行う際には、こうした準備を事前におこないたいと思います。
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