R&C株式会社(東京都港区)は、2021年以前より猫を飼っている全国の20~60代の男女3000人を対象に、同社が運営する『R&Cマガジン』にて「猫にかかる費用」についての調査を2022年12月に実施しました。その結果、猫の一生でかかるお金は平均「264万6956円」であることが分かりました。
毎月の食費・トイレ代、突発的な医療費など、猫の一生にかかる費用を算出した結果、猫の一生でかかるお金は平均で「264万6956円」となりました。内訳について「日常的にかかるお金」「ときどきかかるお金」「最初にかかるお金」の3つに分けて紹介しています。
まず、「日常的にかかる費用」としては「食費」が毎月3000円ほどで、一生で計算すると「64万4885円」と試算され、さまざまな費用のなかで最も高額であることが分かりました。
そのほか、猫砂をはじめとした「トイレまわり」は毎月2000円弱の費用がかかり、一生で計算すると「36万936円」、爪とぎ、シャンプー、おもちゃなどの「消耗品」は、猫にもよるものの、毎月1200円ほどの費用がかかり、一生では「22万4627円」となりました。
次に、「ときどきかかる費用」としては、猫の個体差が大きいものの「医療費」が最多で「46万8419円」となりました。また、ワクチンの接種については、「定期的な摂取はしていない」が50.3%、「1年に1度」が41.8%で、1回の接種費用は「3001~6000円」がボリュームゾーンであることから、「ワクチン接種費用」は一生で「6万7856円」の見込みに。
さらに、「健康診断」については40.3%が受けており、そのうち35.7%が「1年に1度」であることが判明。1回の費用は1万円以内に収まるケースが多いことから、一生で「11万2746円」かかる見込みとなりました。
そのほか、地域や住宅環境によるものの、「冷房費用(7~9月のみの使用)」は、ひと月およそ5000円ほどかかる計算として「26万2038円」、「暖房費用(12~3月)」では、ひと月およそ6000円として「39万3363円」となりました。
さらに、「最初にかかる費用」を試算してみたところ、猫タワー、猫ベッド、爪切り、食器、トイレ本体といった「必需品」では、飼い主の嗜好やお財布事情により差が出やすく、1万円以内に収める人が多い一方で10万円以上かけるという回答もあり、「2万3152円」、「去勢/不妊手術」は「1万9076円」という結果に。
また、猫との出会いは、「保護猫団体などからの譲渡」(39.4%)、「保護猫」(36.7%)、「ペットショップなどからの購入」(22.5%)という結果になり、ペットショップやブリーダーなどから購入した場合には「18万5201円」。ただし品種や購入先で大きな差が出るので、70万円以上という回答も見られました。
一方、保護猫団体や保健所、知人などから譲渡された場合には、無料というケースが多いものの、譲渡元によっては費用がかかるケースもあり、平均で「4086円」となりました。
そのほか、「ペット保険」に関しては、加入している人は23.8%で、その場合は一生で「55万3891円」かかる見込みに。
また、「猫が引き起こすトラブル、ハプニング」については、家具などの修繕費用が特に多く、10万円を超えたという声が多数寄せられました。ちなみに、「猫のために節約していること」については、「猫のために好きなものを我慢している」という愛情あふれるエピソードや「猫のために貯金をしている」という声も寄せられたといいます。
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【出典】
猫の一生にかかる費用は264万円!食費や医療費など生涯にかかるお金を3000人調査
https://furusele.com/fin/special/cat-lifetime-cost/