転職活動中の20代のジレンマ「良く言い過ぎると期待されすぎてしまい、謙虚すぎると選考通過が難しくなる」

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終身雇用が当たり前ではなくなりつつある今、働き手自身でキャリア形成に取り組むことへの関心が高まっています。主体的なキャリア形成の手段として、20代で転職を経験する人も少なくありません。

「初めての転職」に挑戦する20代は、転職においてどのようなポイントで大変だと感じているのでしょうか?株式会社学情は、20代のビジネスパーソンを対象に「転職において、大変だと思うこと」についてアンケート調査を実施しました。上位の回答は以下の通りです。

【転職活動で大変だと思うこと1位】自己PRや志望理由の作成

67.6%の20代が選択しました。

▽良く言い過ぎると期待されすぎてしまい、謙虚すぎると選考通過が難しくなる
▽アピールも必要だと思うものの、自分の実力と企業が求めていることのミスマッチを生まないために、どの程度アピールするのが適切なのか迷いながら転職活動をしている
▽スカウトを受け取って、まだ企業理解を深められていない段階で志望理由を聞かれると戸惑う
▽志望理由を自分の言葉で話せる状態で選考に参加したいと思う。そのためにも、選考前にカジュアル面談などで企業理解を深める機会があると嬉しい

【転職活動で大変だと思うこと2位】求人検索(応募したい企業を見つける)

60.3%の20代が選択しました。

▽多くの求人の中から希望に合致する企業を見つけるのが難しい
▽転職サイトやアプリを複数使用していると、選考不合格になった企業からスカウトが届くことがある

【転職活動で大変だと思うこと3位】履歴書・職務経歴書の作成

55.1%の20代が選択しました。

▽プロジェクトのメンバーとして関わった仕事など、複数人で協力して取り組んだ仕事を、職務経歴書でどのように表現して良いか分からない。自分だけの成果ではないので、どの程度PRしたらいいか迷うことがある
▽第二新卒での転職だと職務経歴書に書けることが少なく、不安になることがある
▽在職中だとなかなか転職活動の時間を確保することが難しく、書類作成が進まず転職を断念したことがある

   ◇   ◇

<調査概要>
・調査期間:2022年9月28日~2022年10月12日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:転職または転職活動をしたことがある20代社会人
(20代専門転職サイト「Re就活」/Webメディア「20代の働き方研究所」のサイト来訪者)
・有効回答数:287名
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。

   ◇   ◇

20代求職者の転職活動において大変だと思うこと1位は、「自己PRや志望理由の作成」でした。「良く言い過ぎると期待されすぎてしまい、謙虚すぎると選考通過が難しくなる」「アピールも必要だと思うものの、自分の実力と企業が求めていることのミスマッチを生まないために、どの程度アピールするのが適切なのか迷いながら転職活動をしている」という声が上がっているように、自身の経験やスキルをどの程度アピールして良いか不安に感じる20代は少なくないようです。

また、「志望理由を自分の言葉で話せる状態で選考に参加したいと思う。そのためにも、選考前にカジュアル面談などで企業理解を深める機会があると嬉しい」といった声も寄せられました。

自身のスキルや経験を棚卸したり、強みや弱みを言語化する「自己理解」。そして、事業内容や仕事内容を具体的にイメージする「企業理解」。自己PRや志望理由の作成には、「自己理解」と「企業理解」を深めることが不可欠です。自身を見つめ直したり、インターネットで情報収集をすることでも、自身の強みや企業について知ることはできますが、より理解を深めるためには「直接のコミュニケーション」がより効果的です。合同企業セミナーやカジュアル面談など、コミュニケーションを図れる機会を活用しながら自身と企業の理解を深めていくことが、納得できる「自己PRや志望理由」を作成する近道になるかもしれません。

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