国際的に活躍する金融マンだというmarketmakerさん(@marketmaker7)。今年のお年玉は、趣向を凝らして各国の紙幣を用意したそうです。レートが違うので、日本円にすると金額も違います。こうなるともはや子供のお年玉の域を超えて、為替の知識がないと選べないということに…。
marketmakerさんは「明日は中学生の姪にお年玉をあげる予定ですが、以下の中から好きなものを1つ選ばせようと思っています(笑)」とツイートしたのですが、リプ欄には
「これは良いお年玉ですね。小さい頃から各国の変動為替相場の知識に興味を持つキッカケになると思います」
「金融教育が目的なら、なんでこれを選んだのかを聞いてあげると会話が弾むかもしれないですよ」
「『使う時に持ってくれば、その日のTTBで日本円に替えるよ』って言ってあげると更に良いかも」
などのコメントが多数寄せられ、「いいね」は2.3万件にもなりました。
知的好奇心への扉を開いたお年玉。さて、姪御さんはどれを選んだのでしょうか。marketmakerさんにお話を聞きました。
ーーなぜこのようなお年玉にされたのですか。
「昨年は大きく円安になった年でした。世の中には、いろんな通貨があり、相場によって強弱が変わります。私は海外出張が多いので、たまたま手元にいろんな国の通貨を保有していました。最初はUSドルであげようと思いましたが、いろんな国の通貨から選んでもらった方が勉強にもなりますし、為替や投資に興味を持ってもらえると思い、やってみました」
ーー姪御さんは何歳ですか。
「14歳です」
ーー若いうちから為替や投資に関心を持った方が良いのでしょうか。
「はい、そう思います。投資や資産運用に興味を持てば時間が味方をしてくれるので、自分の資産運用には大きくプラスになると思います」
ーー姪御さんとの話は弾みましたか。
「はい、見慣れないお金があるとそれだけで話が弾みますし、それぞれのお金にどのぐらいの価値があるのかを計算することによって、新鮮な感覚を味わってもらえたようでした」
ーー8種類ありますが、ちなみに最も高額なのはどれですか。
「円換算で最も高額なのは、USドルです」
ーー最終的にどれを選ばれたのでしょうか。
「やっぱり5000円札でした(笑)」
ーー今後、持っておくと良い通貨は米ドルでしょうか。
「『強い通貨』として保有すべきものは、ソブリン債(国の格付)AAAランク国の通貨です。USドルの他には、カナダドル、シンガポールドル、オーストラリアドルあたりが良いと考えます」
ーー金やUSドルなど、さまざまな貯蓄をしておくといいのでしょうか。
「日本が少子化により将来国力を失っていくと仮定するのであれば、日本円の価値も下がっていく可能性が高いと考えられます。あと、外貨の方が金利が高いです。更にシンガポールですと、利子にかかる源泉税もゼロなので、複利効果を最大限に活かすことができます」
ーー日本円だけでは不安ですね。
「リスクヘッジという意味でも、日本円だけではなく、資産の1/4くらいはUSドル、オーストラリアドル、シンガポールドルなど、日本円以外の資産を保有しておいた方が良いと考えます。私自身も資産の一部をシンガポールドルで運用しています」
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為替や投資のお勉強、いかがでしたでしょうか。このようにお金に興味を持つきっかけになるお年玉の渡し方もスマートで魅力的ですね!