中国人が選ぶ「行ってみたい日本の観光地」…2位は「北海道」、1位は日本最高峰 「爆買い」からアウトドアへシフト

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中国最大の旅行情報サイト「馬蜂窩(マーフォンウォー)」の公式日本総代理店業務や海外向け決済などのサービスを手掛けるインタセクト・コミュニケーションズ株式会社が、このほど発表した「日本旅行に関するアンケート調査」によると、中国人が行ってみたいと思う日本の観光地の1位には「富士山」が選ばれたそうです。

中国における25歳以上の男女998人を対象に、中国国内サービス「風鈴系統」を用いて2022年9月に実施された調査で、おもに「25~29歳」(27%)、「30~34歳」(40%)、「35~39歳」(22%)、「40~44歳」(7%)の人から回答を得たといいます。

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まず、「疫病が終わった後、日本への観光ビザが再発行されてからどのくらいのタイミングで旅行しますか」と聞いたところ、「コロナ解除後3ヶ月以内」(285件/31.7%)、「6ヶ月以内」(277件/30.8%)、「すぐ行く」(64件・7.1%)と続き、約7割の人が6ヶ月以内に日本へ旅行することに興味を示していたそうです。

また、日本への旅行の際、「旅行保険へ加入していますか」と聞いたところ、「常に加入している」(53%)、「たまに加入している」(33%)を合わせて、約8割の人が「加入している」と回答。なお「コロナ保険」に関しては「1日100元(約2000円)以下なら加入する」(51%)、「1日50元(約1000円)以下なら加入する」(45%)と回答した人が多かったといいます。

次に、「海外旅行が再開したら、どこへ行きたいですか」と聞いたところ、最も多かったのは「欧州」(564件/26.0%)でした。次いで、「日本」(503件/23.2%)、「タイ」(397件/18.3%)、「韓国」(365件/16.8%)、「アメリカ」(230件/10.6%)といった回答が上位に並びました。

また、「行ってみたい日本の観光地」については、「富士山」(518件/19.1%)が最多に。次いで、「北海道」(502件/18.5%)、コロナ前までの“爆買い”のイメージが強かった「東京」(464件/17.1%)は3位という結果になったほか、「東京ディズニーリゾート」や「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」など東西のテーマパークも合わせて439件/16.2%と人気の高さがうかがえたそうです。

続いて、「旅先を選ぶ基準」について聞いたところ、「自然を感じる場所」(617件/22.1%)、「景色の良いところ」(570件/20.4%)、「交通に便利なところ」(365件/13.0%)などが挙げられました。一方で「買い物に便利な場所」(258件/9.3%)は1割弱に留まっており、「爆買い」が中心の都心ではなく郊外の観光地に対する関心が高くなっている傾向が見て取れたほか、「日本で何をしたいか」についても、「自然の風景を楽しむ」「地元の名物を食べる」「温泉」が上位となっていたそうです。

また、「ツアーの方法」については、旅行代理店などが航空券、ホテルなどを手配する「半自由旅行」(604件/33.3%)が最多となったほか、「個人旅行」(526件/29.0%)と回答した人も多い一方で、「海外旅行での不安な要素」では「言葉が通じないこと」(666件/26.4%)、「中国語の表記が足りない」(303件/12.0%)などが挙げられたそうです。

最後に、「決済方法」については、「積極的にWechat Payやアリペイなどの電子決済を使いたい」(43.3%)、「電子決済、クレジットカード、現金の順番に使用」(24.0%)、「積極的に現金を使いたい」(13.9%)という結果になっていたそうです。

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調査を実施した同社は「景観地に注目が集まる背景には、中国版インスタグラムの『小紅書』やTikTokのもとであるアプリ『Douyin(抖音短視頻)』『Weibo』などのSNSの普及があるようです」と説明する一方で、「旅行中の不安材料としては、言葉の壁があるようで、中国表記やWechat Pay、Alipayなど電子決済の普及がアフターコロナでのインバウンドに重要なようです」とも述べています。

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