北海道民の「最寄りのスタバは羽田」という投稿が話題を呼んでいる。
全国に約1400店舗あるスターバックス。北海道にも53店舗あるが、多くは札幌や函館など都市部に集中しており、広大な道内ではまだまだ気軽に行けるカフェという位置づけではなさそうだ。
「道民全体のオフ会は羽田空港集合になる」など道民以外には実感できない北海道あるあるや、口コミを元に北海道の観光・グルメ情報などを発信する情報サイト「ノーススマイル」の広報エリちゃん(X:@Northsmile2019)に、道民にとってスタバ、北海道のデカさについて話を聞きました。
――話題の投稿は北海道のどこに住んでる方のエピソードですか?
エリちゃん:稚内市です。陸路の場合、最寄りのスタバは旭川市になり、稚内からノンストップで向かった場合の所要時間は約4時間半。実際にはトイレや休憩、食事などの時間を加味すると5時間はかかります。稚内空港から羽田空港は片道2時間ほどなので、札幌、旭川いずれのスタバも飛行機で羽田に行くのが一番早いんです。
――稚内から都市部へはどれくらいの距離感なんでしょうか。
エリちゃん:稚内在住の方が札幌や旭川、函館に行くのは大変です。特に冬道では事故のリスクも増え、中々の苦行になるのでは。稚内を東京に見立て、本州で例えた場合、稚内・旭川間は約250kmなので東京・浜松間に相当します。稚内・札幌間は約330kmなので東京・新潟間。稚内・函館間は約630kmなので、なんと東京・徳島間に匹敵します。
――都市部に住んでいない北海道民にとって、スタバとはどんな存在ですか?
エリちゃん:稚内や道東方面の農村部に住んでいる方は、出張などで札幌や旭川、それこそ東京に行った時にしか行けないので、特別な非日常的な場所に感じる人も多いのではないでしょうか。スタバの存在すら知らない方も他都府県に比べ多いと思います。
――羽田空港で飲むスタバのお味はいかがですか?
エリちゃん:都会に来た!と実感して、普通のコーヒーでも一層美味しい気がするし、写真もインスタにアップしちゃいますね。近所にあったら期間限定のフラペチーノを飲むために通っていたと思うので、ダイエット的には、これくらい離れていた方が良かったかもしれません(笑)。
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SNSには「3時間かけて通ってる」「タリーズ、サンマルク、ドトールも無い!」「北海道の広さは住まないと分からない」などの反応が寄せられた。北海道の広さは地図ではなく、行って移動して初めて実感するそうだ。慎重に計画を立てるのも、現地で途方に暮れるのも、旅の醍醐味ではないだろうか。
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