おうちで「除夜の鐘」を聞ける-。浄土宗(総本山・知恩院、京都市東山区)が、「バーチャル除夜の鐘」をホームページ上で行っています。どうしてこういう取り組みを実施しているのか聞きました。
浄土宗ホームページのトップを開くと目に飛び込んでくる「バーチャル除夜の鐘2024-2025」の文字。ページ中段には月明かりに照らされた鐘楼のイラストがあります。その下にある「鐘を撞(つ)く」のボタンを押すと、撞木(しゅもく)が動き「ゴーン」という効果音とともに、鐘が揺らめきます。同時に「鐘を撞く」の横の数字が「0回」から「1回」に変わりました。
これを108回繰り返すと、「浄土宗オリジナルデジタル御朱印」のダウンロードページに遷移し、「南無阿弥陀仏」や「法然上人」と書かれたデジタル御朱印を入手できます。
さらに、プレゼントの応募フォームも登場し、僧侶が実際に書いた御朱印が50人に当たるチャンスも用意されています。
浄土宗宗務庁によると、この取り組みは2014年から実施しているとのこと。でもなぜこのような取り組みをしているのでしょうか。
浄土宗社会部の担当者は「サイトの閲覧数を伸ばすためでもありますが、浄土宗のお寺を広く知ってもらうという狙いもあります」とします。「バーチャル除夜の鐘」は毎年人気でプレゼントへの応募は一昨年の189件から今年は343件へと増加しており、浄土宗やそのホームページを身近に感じてもらうという狙いは達成できていそうです。
バーチャル除夜の鐘は1月6日午後3時まで。寒い思いをしなくても手軽にホームページ上で年越しの風情を楽しむことができそうです。