偏差値60以上の中学校に通う子ども…中学受験塾に通い出した時期は? 「小学1年生の4月から」近畿地方で割合高く

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子どもに中学受験をさせようと考えている保護者の人は「いつから中学受験対策塾に通わせるのがベストなのか」ということに大変関心があるのではないでしょうか。偏差値60以上の中学校に通う子どもをもつ全国の保護者150人に調査をしたところ、子どもが中学受験塾に通い出したのは「小学4年生の2月〜小学5年生の1月」「小学3年生の2月〜小学4年生の1月」などに回答が集まったそうです。また、近畿地方は、「小学1年生の4月」から通い出す子どもたちの割合が全国に比較して多かったそうです。

イノベーションシステム株式会社が運営する「ひまわり教育研究センター」が「お子さんの中学受験についてのアンケート調査」として2022年8月に実施した調査です。なお、子どもの性別は男子69人、女子81人となっています。

「あなたのお子さんは中学受験対策塾(公文などを除く)に何年生から通われましたか」と聞いたところ、「小学4年生の2月〜小学5年生の1月」(23.3%)、「小学3年生の2月〜小学4年生の1月」(22.0%)、「通っていない」(20.7%)、「小学5年生の2月〜小学6年生」(19.3%)という結果になりました。

なお、中学受験対策塾は、中学受験が終わる2月ないし3月くらいから新しくカリキュラムが開始されることが多いことから、「2月〜翌年1月」の区分で調査しているといいます。

地域別に見ると、関東地方で中学受験対策塾に通い始めた時期は、「小学4年生の2月〜小学5年生の1月」(26.2%)、「小学3年生の2月〜小学4年生の1月」(23.0%)、「通っていない」(16.4%)、「小学5年生の2月〜小学6年生」(14.8%)という結果に。全国の調査結果と比較すると、「小学2年生2月〜小学3年生の1月」(関東:13.1%、全国:7.3%)は全国調査の結果を大きく上回った一方で、「小学5年生の2月〜小学6年生」(関東:14.8%、全国19.3%)、「通っていない」(関東:16.4%、全国:20.7%)は全国の結果を下回ったそうです。

また、近畿地方で中学受験対策塾に通い始めた時期については、「小学5年生の2月〜小学6年生」(24.2%)、「通っていない」(24.2%)、「小学3年生の2月〜小学4年生1月」(18.2%)、「小学4年生の2月〜小学5年生の1月」(18.2%)と続きました。これを全国の調査結果と比較すると、一番多かった回答が「小学5年生の2月〜小学6年生」と「通っていない」でした。一方で、「小学1年生」から通塾した割合は12.1%と、全国調査の4.0%を大きく上回っていたといいます。

   ◇  ◇

調査を実施した同センターは、「偏差値60以上の中学校に通う子供たちの大半が中学受験対策塾に通っている一方で、通塾していなかったという子どもたちも2割いました。中学受験には中学受験対策塾に通うのが必須だと考えがちですが、オンライン授業や通信教育、家庭教師、学習アプリ、動画配信など子供たちをとりまく学びの手段は選択肢が増えており、必ずしも通塾が必須ではないことを示しているかと思います」と述べています。

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