「40歳以上は眼科検診に行ってほしい」眼科医の訴え いつの間にか悪化する目の病気「知らないうちに白内障…」「コンタクトの検診で発見」

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「悪いことは言いませんから、40歳以上の眼科検診は必ず行って欲しい。もう一度言います。40歳以上の方は眼科検診に行ってください。ぜひお父さん、お母さんにも検診をすすめてください」。

このような、40歳以上の人に眼科検診を呼びかけたツイートに大きな反響がありました。投稿した眼科医であり、ライター、編集者でもある、ドクターK@眼科医パパ(@doctorK1991)さんにお話を聞きました。

投稿には、「賛成です。50代半ばで網膜剥離寸前、緑内障なりかけ、に気づきました」「白内障、緑内障と言われました。行って良かった」「私も、コンタクトを作るため眼圧検査して、緑内障がみつかりました。50代です」「知らないうちに白内障・・・」など、目の病気が見つかったというコメントが多数寄せられていました。

「わかった 行くわ 目を開けてるだけでも痛いし」「行ってきます。44歳。何事もありませんように…」「そういえば息子の眼科診察ばかりで自分の診察してもらった事ないかも…。最近、月が3つに見えるから行ってみようw」と投稿を見て検診を考えた人や、「はい! 両親70代半ば、何年眼科受診していないのか。怖くなったので、早々に受診するよう説明にします」と、身近な人に勧めようと思った人も。

中には「眼科に電話して『眼科検診というものを受けさせてください』で大丈夫ですか?具体的には眼科検診で何を診てもらえばいいのでしょうか」「これは何て言えばいいの? 視力も良いしコンタクトもした事ないしで眼科検診って受けられますか?でいいのかな?」と、目の健康は気になるものの、どのように眼科検診を受ければいいかわからない人もいました。

眼科医であり、目の病気や治療についての情報を発信するドクターKさんが、加齢とともに現れる病気や、検査の種類、40歳以上の人が目の健康を守るために気をつけるべきことなどを語ってくれました。

加齢とともに現れるさまざまな目の病気、40歳以上の5%以上が緑内障

――目の健康はスマートフォンやゲーム、高齢化など、さまざまなことに影響されると思うのですが、特に「40歳以上」に注意喚起をされた理由を教えてください。

「今回、40歳以上とした理由は緑内障の有病率(ある地点の集団で、病気を発症している割合)の調査が40歳以上で行われているためです。緑内障は成人の中途失明原因の上位に位置しており、40歳以上の5%は緑内障があることが分かりました。また、それ以降の年齢で加齢黄斑変性症や白内障など、様々な目の病気を発症するため、40歳以上としました(参照:日本緑内障学会公式HP『緑内障疫学調査』)」

――40代以降はどういった目の病気が増えやすいですか。

40代以降は加齢に伴う病気が増えます。具体的には、緑内障や加齢黄斑変性症、白内障などが挙げられます。白内障に関しては80歳以上で全ての方が白内障を有すると言われています。

簡単とはなりますが、以下のような症状があらわれます。
緑内障:視神経の障害で視野が欠けていく病気
加齢黄斑変性症:網膜の中心にあるものを見るための組織『黄斑』の変質により、ものが歪んで見えたり、視野の中心が暗くなる
白内障:目の中でレンズの働きをしている水晶体が濁り、視界が白くかすんだり、視力が低下したりする

症状が見つかってからでは遅い!? 眼科での定期的な検診と、目にやさしい生活習慣を

――どういった検診を受けるのが望ましいですか。

「一般的な眼科検診(職場や健診クリニックでの検診)で視力検査や眼圧検査、眼底写真を撮って行うのですが、いずれも短時間で終わります。緑内障の最終的な診断は視野検査を行う必要がありますが、視野検査は特殊な機械が必要なので、対応している眼科を受診してください。こちらの所要時間は片眼で5〜10分です」

――40代の場合は働き盛りで職場で責任ある立場だったり、育児中だったりして時間がとりにくい思うのですが、オンラインで検診を受けることも可能ですか。

「現時点ではオンラインでの検診は難しいです。実際に眼科を受診する必要があります」

――投稿には「お父さん、お母さん」とありますが、家族に強く勧められて、あるいは連れられて病院に来て、目の病気がわかるという患者さんも過去にいらっしゃいましたか。

「はい、何人か経験があります。初期の緑内障は自覚症状がないことも多く、検査をして初めて発見されることも少なくありません」

――特に40歳以降の人が目の健康のために普段から気を付けておいた方がいいことがあれば、教えてください。

「スマホやパソコンの画面を長時間見続けることでドライアイや眼精疲労を訴える患者さんが増えています。アメリカ眼科学会などは20分画面を見たら、20秒間、20フィート(約6メートル)遠くを見る『20-20-20ルール』を推奨しています。

また、タバコは様々な目の病気の原因となりうるので、タバコの量は減らすか、できれば禁煙しましょう。それ以外には、よく言われることですがバランスの良い食事、運動を生活に取り入れましょう。そして、目の病気がなくても1年に1回は眼科検診を受診されることをお勧めします。目の病気はゆっくりと進行しますので、見えづらいなどの症状が出てからだと病期が進行していることもあります」

◇ ◇

投稿に多く寄せられた「眼科で目の病気がわかった」という主旨のコメントを、ドクターKさんの「初期の緑内障は自覚症状がない」「見えづらいなどの症状が出てからだと病期が進行している」という言葉が裏付け、忙しく毎日を過ごす中でいつの間にか目の病気が悪化しているという状況がリアリティを持って受けとめられますね。

なんの問題もないと現状は思っているかもしれないですが、将来のことを考えて「20-20-20ルール」で目の酷使を防ぎ、喫煙や食事、運動量などの生活習慣を改善し、年に1回の眼科検診を受けるなど、目の健康を保つために必要なことを実践しましょう。

ドクターKさんはツイッターに加え、WEBサイト『オンライン眼科』、専門医によるWEBメディア「Lumedia」にて、さまざまな目の疾病や症状、予防や治療方法などについて投稿しています。

■ドクターK@眼科医パパ(@doctorK1991)Twitter:https://twitter.com/doctorK1991
■オンライン眼科:http://doctork1991.com/
■Lumedia:https://lumedia.jp/

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・谷町邦子)

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