大東建託株式会社は、京都府の駅および自治体を対象にした「街の住みここち2022ランキング<京都府版>」をこのほど発表しました。京都府居住の20歳以上の男女1万4862人を対象に聞いた調査で、住みここち1位の駅には「烏丸御池(地下鉄烏丸線)」が選ばれました。また、住みここち1位の自治体には「京都市中京区」が選ばれたそうです。
京都府に居住する人に、今住んでいる駅と自治体について「生活利便性」「交通利便性」「行政サービス」など8つの項目について評価してもらって作成したランキングで、2019~2022年の4年にわたって集めた回答を集計しているといいます。また駅のランキングは、駅徒歩15分以内に居住している回答者が30人以上の駅を、自治体ランキングは回答者が50人以上の自治体を対象にしているそうです。
※なお、ランキング内では近接駅を統合して集計しており、2つ以上近接駅を統合した場合は、駅名の後にA(area)を付記し、以下のように表記しています。
「烏丸A:烏丸・四条」「伏見桃山A:伏見桃山・桃山御陵前」「神戸三宮A:三ノ宮・神戸三宮(阪急神戸線)・神戸三宮(阪神本線)・神戸三宮(神戸高速鉄道東西線)・三宮・花時計前」「梅田A:梅田・大阪梅田(阪急神戸線)・大阪梅田(阪神本線)・大阪・北新地・西梅田・東梅田」「高槻A:高槻・高槻市」「嵐山A:嵐山(阪急嵐山線)・嵐山(京福電鉄嵐山本線)・嵯峨嵐山・嵐電嵯峨」「丹波橋A:近鉄丹波橋・丹波橋」「京都河原町A:京都河原町・祇園四条」「祝園A:新祝園・祝園」
京都府の住みここちが良い駅の1位は、唯一偏差値が70台の高い評価だった「烏丸御池(地下鉄烏丸線)」が2年連続で1位に。2位は、駅周辺に商業施設や銀行、京都府庁などがある「丸太町(地下鉄烏丸線)」が昨年7位から順位を上げてランクイン。以下、3位は、昨年4位の「神宮丸太町(京阪鴨東線)」、4位は昨年10位から順位を上げた「松ヶ崎(地下鉄烏丸線)」、5位は「北山(地下鉄烏丸線)」でした。なお、1位と2位は京都市中京区にある駅、3位~5位は京都市左京区にある駅が並ぶ結果となったそうです。
また、住みここちの良い自治体の1位は、3年連続で「京都市中京区」でした。2位「京都市左京区」、3位「長岡京市」、4位「京都市上京区」はそれぞれ2年連続のランクイン。5位は昨年6位の「京都市下京区」でした。トップ10内では、大阪府・奈良県との府県境近くにある「京田辺市(昨年11位)」が10位にランクインしていますが、その他の自治体は順位変動はあるものの顔ぶれは同じとなっていたそうです。
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続いて、京都府の住みここちの良い駅について「生活利便性」「交通利便性」「行政サービス」など、住みここちに関わる8つの因子別のランキングは以下のようになりました。
▽「生活利便性」1位:烏丸御池(地下鉄烏丸線)
▽「交通利便性」1位:長岡京(JR東海道本線)
▽「行政サービス」1位:長岡京(JR東海道本線)
▽「静かさ治安」1位:国際会館(地下鉄烏丸線)
▽「親しみやすさ」1位:長岡京(JR東海道本線)
▽「物価・家賃」1位:JR小倉(JR奈良線)
▽「自然・観光」1位:北山(地下鉄烏丸線)
▽「防災」1位:山田川(近鉄京都線)
また、住みここちの良い自治体についての因子別のランキングは以下の通りです。
▽「生活利便性」1位:京都市中京区
▽「交通利便性」1位:長岡京市
▽「行政サービス」1位:相楽郡精華町
▽「静かさ治安」1位:相楽郡精華町
▽「親しみやすさ」1位:長岡京市
▽「物価・家賃」1位:相楽郡精華町
▽「自然・観光」1位:与謝郡与謝野町
▽「防災」1位:相楽郡精華町
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なお、今回の調査では、2022年のみの回答(3752人)を集計した、京都府居住者の「住みたい街ランキング」もあわせて発表されています。
京都府の住みたい街(駅)の1位は、3年連続で「京都(JR東海道本線)」でした。2位は「神戸三宮A(JR東海道本線)」で、昨年6位から順位を上げています。3位は2年連続で「梅田A(JR東海道本線)」がランクイン。トップ5の顔ぶれを見ると、京都府の駅だけではなく、兵庫県や大阪府など他府県のターミナル駅も選ばれていたそうです。
また、住みたい自治体の1位は、「住みここち(自治体)ランキング」でも1位の「京都市中京区」でした。今年から全国の自治体を対象とした結果、2位に「東京23区」、3位には「兵庫県西宮市」がランクインする結果となったそうです。
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【出典】
▽いい部屋ネット「街の住みここち & 住みたい街ランキング2022<京都府版>」発表