家の床下からタケノコが…! 意外と多い竹のトラブル 自然との共生は大変…でも魅力もたくさん

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「大変だーー!! 今朝、畳が浮き上がっていました。我が家の裏は竹やぶです。今年はタケノコの当たり年と喜んでいた矢先、床下からタケノコがにょきにょきと生えました。床板と畳を軽々と持ち上げて、得意げな顔をしていました。自然との共生は人類にとって大きな課題です。めでたしめでたし」

おーら自然工房さん(@ogura898)の「家にタケノコが生えてきた」という驚愕のツイートが話題です。おーら自然工房さんの家の裏には竹やぶがあり、春には美味しいタケノコが収穫できるとのこと。

しかし、喜んでいたのも束の間、何とそのタケノコが家の床下からも生えてきたという災難に見舞われてしまいました。

生命力が高く、駆除が大変な竹

竹は生命力が非常に高く、成長するスピードも驚くほどに高いと言われる植物です。

地中にある地下茎から方々に根を広げ、縦横無尽に成長し、また何度切っても再び生え伸びてくるため、とても厄介。今回のツイートのように、家屋の敷地内に侵入してくることも珍しくないそうです。

竹を駆除するためには、地下の根本から取り除く必要があります。しかし、それには大変な労力と時間を有するため、個人で行うことはなかなか難しく、専門の業者に発注したりすると、莫大な費用がかかってしまいます。

除草剤を用いて枯らすという方法もありますが、先ほども説明した通り竹は地中を通じてつながっているため、周辺に生えたタケノコが薬品に汚染されて食べられなくなるという問題もあります。近辺に他の家屋がある場合、そちらの竹にも影響を及ぼしてしまうという可能性もなくはありません。

「うちも昔、家の裏の塀の下から、となりの竹林の竹が生えてきたことありました」
「タケノコの成長速度は本当に凄まじく、過去には線路に突然生えてきて列車とぶつかった事象もあります」
「知り合いの人で裏手が竹やぶで空き家にして数年放置したら家の中が竹だらけになったらしいのでお気をつけください」
「自分も幼少期の頃ですが、近所の月極駐車場のアスファルトを突き破って生えてきたタケノコを見たことがあります」

リプ欄にもこのような声が多数寄せられており、竹にまつわるトラブルが身近なものであることがわかりますね。一筋縄ではいかない床下のタケノコの駆除。おーら自然工房さんはどのように処理されたのでしょう?

おうかがいしたところ、「切って捨てました」とのことでした。

「土木工事費が多額なので、根本の対策はできません。仕方ないので、頻繁に床下を覗き、タケノコが畳を持ち上げる前に切ることにします」(おーら自然工房さん)

やはり、費用の面などを考慮すると、完全に駆除してしまうことは難しく、問題になりそうな箇所を何度も対処するしか、今のところ方法はないようです。

自然との共生は大変…でも魅力もたくさん

現在、自然のなかで暮らす、おーら自然工房さん。今回のタケノコの件しかり、自然との共生には大変なことも多いといいます。

「家の中に大きいヘビが入ってきたことがあります。また、落ち葉が多く、庭、屋根などにかなりの量が積もります。さらに、竹やぶにはすごい数の蚊が出て、夏に皮膚を露出して外に出たらすぐ群がってきます」(おーら自然工房さん)

しかし、そんな苦労もある反面、魅力もたくさんあると言います。

「自然を五感で楽しめます。旬を味わったり、新緑・紅葉を楽しんだり、花の香りや自然の奏でる音を感じたり…季節を感じられるのが魅力です」(おーら自然工房さん)

おーら自然工房さんはさらに、木の実などの自然素材を加工して、作品を作る制作活動もおこなわれています。

「人工物は時間とともに劣化しますが、木の実は使っていると美しく育つのが素敵です。クルミ、ムクロジ、ハスが好きです」(おーら自然工房さん)

  ◇  ◇

自然を愛し、自然のなかで生きることに喜びも見出しているおーら自然工房さん。

今回話題となったタケノコも、家にまで侵入してくるという厄介な面もありながら、春の味覚として楽しませてくれるという嬉しい面もあります。ぜひ、時間をかけてでも、無事に解決されることを祈ります。

■おーら自然工房さんのTwitterはこちら→https://twitter.com/ogura898

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