「人権上の配慮等で音声を絞ってお伝えしています」フジ会見、女性記者の質問で何度もライブ中継遮られ、紛糾状態

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引退を発表した中居正広氏と女性とのトラブルを巡り、フジテレビ社員の関与が報じられた問題で、同社は27日午後4時から記者会見を行った。ライブ中継では何度も「人権上の配慮等で音声を絞ってお伝えしています」と流れ、記者からの質問が遮られた。

会見には、港浩一社長、嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、金光修フジ・メディアHD社長の4人が出席。冒頭でフジ側の港浩一社長、嘉納修治会長の謝罪・説明や、現状の状況説明が行われた後に、質疑応答に入った。

音声が大きく遮られた一つが、女性記者からの質問だ。女性記者の声が消されると、「フジテレビの会見をお伝えしていますが、人権上の配慮等で現在、音声を絞ってお伝えしています。ご了承ください。現在も質疑応答が続いていますが、質問する記者の側から個人を特定するような発言があった場合に備え、女性のプライバシーを守る観点から10分遅れてで中継するようフジテレビから要請されています」と流れた。

その後、女性記者の声が戻ると、「セクハラや性被害を見たり聞いたりしたことがあるか。その時にどうされたかですね。タレントさんや社員さんからの性被害も含めてですね。2点目が、とあるユーチューバーが1月20日、車の中でキスをされたり、無理やり男性が満足するまで体を触られたりするというのを告発をされていますよね。それについては、聞いていますでしょうか」と質問が続いた。遠藤氏は、相談窓口では女性アナウンサーの申告はなかったと回答した。

さらに女性記者は、「御社が起用する方々に対して意識を共有すべきだと思うんですけど、いかがお考えでしょうか。中居さん、問題がある方ですよね。犯罪者かもしれないってことですよね。犯罪者の可能性がありますよね。それで、他の女性社員も被害にあう可能性はありますよね。そのために、女性を守るためになにかされましたでしょうか」と強く質した。

遠藤氏が「この事案自体がまだ調査の途中でございまして、ことの真贋が明確ではないわけです。今の段階で、中居氏を完全に犯罪者として扱うこともできない。ですから、何らかの調査が行われた上で、今おっしゃられた対策をやるべきであれば」と答えると、女性記者は遮り、「それは外部に対してであり、内部の社員に対してはもっと企業のコンプライアンスとして必要じゃないんですかね」と紛糾。

最後には、司会が「ただいまの質問も個人の特定につながる可能性があって、あんまり細かく言うと大変申し訳ないんですけど、本日の会見はそれを本当に踏まえた上でご協力いただきたいと思いますので、何卒よろしくお願い致します」と制していた。

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