「何これ?マリオの世界なん!?」道路脇で出会った「タマゴダケ」のメルヘンすぎる姿が話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

あまりにもメルヘンすぎる姿で自生するタマゴダケがSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのはキノコ狩りが趣味というやまみそさん(@namamiso4)の投稿。

口紅のように真っ赤な傘にレモン色の軸、おまけにとってつけたような重厚な外被膜…。その鮮やかなビジュアルにSNSユーザー達からは

「何これ?マリオの世界なんキノコ狩り⁈」
「ちょっとやそっとの知識レベルでは手を出せないぐらいの色味をしていますね」
「タマゴダケ…!初めて見た時はあまりの原色の赤色に毒キノコだと思ってました。勝手にけん玉キノコとかトマトキノコって呼んでます」
「タマゴタケ食べてみたいけど、自分で採るにはこわいです...」

など数々のコメントが寄せられている。

やまみそさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):このタマゴダケを見かけた場所はどちらでしょうか?

やまみそ:岡山県の田舎の道路脇です。

中将:発見時のご心境をあらためてお聞かせください。

やまみそ:この場所では例年8月に生えるのですが、Twitterにてタマゴタケの発生報告が多数あがっていたため、もしやと思いすこし早めに探索に向かったところ、見事なタマゴタケに出会えました。不意を突かれたせいかいつもよりテンション上がりました(笑)。

中将:ご投稿に対しさまざまなコメントが寄せられました。これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。

やまみそ:タマゴタケの写真はこの時期多くの人がアップしていますが、「タマゴタケ」のタの字も入っていない私のツイートがこんなにも多くの反応をいただいてしまい、正直困惑しています。ちなみにいつもの1000倍のいいねでした…。戸惑いもありましたが、多くの人たちにキノコの良さを感じてもらえたようなので、微力ではありますが、今後もSNSを通じてキノコの楽しさを発信していけたらと思っています。キノコは非常に写真栄えするのでカメラ好きの方にはおススメです。

野生のキノコ非常に美しく興味を惹かれるものですが、判別が難しく、専門家でも首をかしげる種類がたくさんあります。そのため、基本的には食べない、人にあげない、を徹底してほしいです。私は食べてますが、もし食べるなら自己責任でと思います…。

また、採取する際も、全てではなく少し残してやらないと、簡単に絶えてしまいます。そんなこんなで、皆さん節度をもってキノコと接していただけたらと思います。

   ◇   ◇

タマゴダケについて一般財団法人日本きのこ研究所の主任研究員、中束賢譲さんにもお話をうかがってみた。

中将:自生するタマゴダケはそのまま食べても問題ないのでしょうか?

中束:タマゴタケは食用です。しかし生食せず、加熱調理が必要となります。

中将:類似のキノコで強い毒性を持つものがあるようですが、自生するキノコを食用にする場合の注意点についてご意見をお聞かせください。

中束:類似のキノコにベニテングタケ、ドクツルタケ、テングタケ等があります。これらは毒キノコで、ドクツルタケにおいては食すと死に至る程の毒をもっていますので、注意が必要です。食用のキノコにとても良く似た毒キノコもございますので、きのこの判別に自信がない場合は食べない方がよろしいと思います。

自生するキノコは虫が混入していることが多いため、虫を出す処理をする必要があります。また、虫の食害による傷み、きのこが老熟しすぎることでの傷み、収穫後の傷みがあるため、適切な状態で食べる必要があります。その他に、きのこの種類によっては放射性物質の移行率が高いことが報告されているため、採取地域によっては注意が必要となります。

また、タマゴタケやきのこに限らず、すべての食品について言えることですが、食べた場合にはアレルギーや、例外的な症状が生じる可能性がありますので、食べる判断は各自の自己責任となります。ご了承ください。

   ◇   ◇

タマゴダケは食用できるキノコだが、やまみそさんや中束さんが言うように素人が毒キノコと判別をすることは大変難しい。君子危うきに近寄らず。もし山で見かけても、安易に採取しないようにお願いしたい。

【やまみそさん関連情報】
Twitterアカウント:https://twitter.com/namamiso4

【日本きのこ研究所関連情報】
公式サイト:http://www.kinoko.or.jp/

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