京都で人気の日本茶ブランド 7坪のスタンド→ビル1棟まるまるに拡大

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ビル1棟まるまるで日本茶の魅力を発信する日本茶サロン「YUGEN(ゆうげん)」が、2月5日に京都の地下鉄・烏丸丸太町駅近くに登場。実は、気軽に日本茶を飲める小さなスタンドとしてスタートした同店だが、人気を得て移転拡大となった。

「YUGEN」は日本茶にまつわる飲食店の店舗プロデュースやメニュー開発も行っている日本茶の卸し元。コーヒースタンドが増え続けているなかで、日本茶を気軽に飲める場所が少なかったことから、「おいしい日本茶をコーヒーのように気軽に楽しめる場所があれば」と、2018年に仏光寺麩屋町に誕生した。

それまでであればサービスの一環としての日本茶か、日本茶専門店というチョイスが通常だったところ、スタンドで気軽に産地を選べる日本茶を提案したことから、国内外の観光客はもちろん、地元の人々にも人気に。今回の展開について、「今は日本茶スタンドも珍しくなくなり、おいしい日本茶を提供するカフェやお茶処が増えたことから、日本茶スタンド「YUGEN」はその役目を終え、より奥深いお茶の世界を表現できればと考えております」と代表・須藤惟行さんは話す。

新店舗では奥深いお茶の世界を表現するために、築50年弱のビル1棟をリノベーション。1階はカウンター11席のみの茶房で、まるで茶室でお点前を拝見するように、目の前でお茶を淹れてもらう様子を楽しむことができる。「ストレスフルな忙しい世の中で、お茶を楽しみ、ホッとできる場所を提供できればと思っています」と、須藤さん。

日本茶と共に日本茶に合う優しい甘さの甘味が楽しめる。2月現在は、その日の朝についた餅とイチゴを浮かべた「苺お汁粉」(好きなお茶とセット2400円)が登場。イチゴと餅、白あん、と、イチゴ大福を彷彿させる組み合わせで、イチゴの甘酸っぱさと白あんのこっくりとした甘さが好相性。白あんには白小豆でなく白いんげん豆を使用されることが多いが、白小豆の王様と呼ばれる白雪大納言を使用し、香りや味わいも格別だ。

エントランスには茶葉の販売コーナーも。茶葉は、朝宮や宇治田原、和束など、京都近郊の産地を中心に。仲買い問屋を挟まず、生産者から直接仕入れることで、高品質な茶葉をリーズナブルに提供できるそう。

そのほか、2階は茶室を備えたワークショップスペース、3階は、茶器をはじめ、暮らしのなかに美しいものを」をテーマに現代作家の器も展示販売されていて「美味しい」はもちろん、家に帰ってからもさまざまな日本茶体験が楽しめる。

「YUGEN」
住所:京都市中京区亀屋町146
営業時間:12:00~18:00(茶房は予約優先) 不定休
電話:075-708-7770
https://www.instagram.com/yugen_kyoto/

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・天野準子)

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