「一尺八寸」この名字、読めますか? メートル法に換算すると54~55cmほど…何の長さか分かると納得!の名字です

日本の難読名字

森岡 浩 森岡 浩

「一尺八寸」…この名字、読めますか? 姓氏研究家・森岡浩氏が日本人の難読名字を紹介します。

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漢字をみただけでは全く読み方の想像がつかない超難読名字で、これで「かまつか」と読む。

「一尺八寸」というのは、メートル法が普及する前に使われていた昔の長さの単位。1尺は約30.3cmで、1寸はその10分の1の3.03cm。従って1尺8寸は54~55cmほどになる。

では、これが一体何の長さかというと、実は鎌の柄(つか)の長さが一尺八寸である。ここから「一尺八寸」と書いて「かまつか」と読ませている。

「かまつか」と読む名字は、漢字では「鎌塚」と書くことが多い。各地に地名があり、それらをルーツとする地名由来の名字だ。

こうした鎌塚一族が分家した際に、「かまつか」という名字の別の書き方として考え出したものだろう。「鎌塚」→「鎌のつか」→「つかの長さは1尺8寸」→「一尺八寸」という図式だと思われる。

現在は静岡県でみられる。

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