小学校学級崩壊の立て直し
学級崩壊の立て直しは、それなりの人数がいる規模の小学校であれば、先生のひとりやふたりは経験しています。親が気づく前に、だいたい、教頭先生や校長先生といった管理職、学年主任の先生がたが状況を把握して、なんらかの手立てを打っているはずです。
ただ、学級崩壊の難しいところは、こうしたベテランの先生が教室にいる間は秩序が保たれているのですが、先生が出ていったとたんに元通りになってしまう点です。
学級は子どもたちと先生で成り立っています。先生の指導力が問われるのはもちろんですが、では子どもたちはどうでしょうか。
学級崩壊の立て直しは「学校のことだから学校に責任があり、学校に任せておけばよい」とまるきり無関心ではすまされません。なぜなら、わが子が通う学校だからです。
もし深刻な状態の学級崩壊であれば、別途に保護者会が開かれたり、先生からの説明があるでしょう。仕事の都合もあるでしょうが、なるべく参加し、クラスの状況を親もきちんと理解して、先生がどう対応していくのかを聞きましょう。
そしてわが子に対しても、たとえば「ちゃんと座って先生の話を聞こうよ」と話してみましょう。「えー、だって他の子だって歩いてるしー。先生の声、ちっちゃくて何言ってるかわかんない!」…小3や小4くらいになると、これくらいのことは反論してきます。
でも、こうして「みんながうるさいから、わたしもうるさくしていいだろう」が学級崩壊の原因のひとつです。まず、子どもがなぜ「ベチャクチャ話しているのか」本人の理由もきちんと聞いてあげましょう。たとえ間違った理由であっても、言い分は聞きます。言い分を聞くと、クラスの様子がよりリアルにわかることも多いです。そしてき聞いた上で、諭すことが大切です。
授業中に歩き回ったり、好き勝手に遊んでいいわけがないのですから、しっかり家庭でも子どもに言い聞かせる必要はあります。「学校とは何をするところか」を子どもに理解させるのは親の責任のひとつではないでしょうか。