もしかして学級崩壊?…ママたちに聞いた「こんな先生は要注意!」 立て直しに向けて親ができることは

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休校期間が終わり、学校再開で改めて「新学期」を迎えているご家庭も多いことでしょう。特に新小1のお子さんを持つ親御さんは不安も大きいのではないでしょうか。また、クラス替えなどもあり、新しい学級になると気になるのが「学級崩壊」という言葉です。「小学校の学級崩壊」についてわかりやすくまとめるとともに、実際に学級崩壊のクラスだったというママたちによる「こんな先生は学級崩壊しやすい!」という体験談を集めてみました。

学級崩壊とは

学級崩壊について文部科学省が調査した際には、「いわゆる学級崩壊」とは「学級がうまく機能しない状況」としてとらえており、「子どもたちが教室内で勝手な行動をして教師の指導に従わず、授業が成立しないなど、集団教育という学校の機能が成立しない学級の状態が一定期間継続し、学級担任による通常の方法では問題解決ができない状態に立ち至っている場合」としているようです。

しかし、そのような状態では、学習面の遅れや子ども同士のトラブルなど親の不安は募るばかりです。最初に低学年の学級崩壊についてお話しましょう。

低学年の学級崩壊

・小1の最初はみんな落ち着かないもの
・親が不安になると子どもの不安は倍増しやすい

   ◇   ◇

学級崩壊の低学年化はかなり前から話題にのぼっていました。特に小学校1年生は保育園や幼稚園からあがってきて、なかなか最初は学校の習慣になじめない子が目立ちます。

ひとりふたりならともかく、学級によっては30人からなる子ども達を、ひとりの先生が見守りながら授業も進めていくわけで、こうした子たちの世話をするあまり、他のことができなくなり、一種の学級崩壊に近い形になることはあります。

ただし、1年生のはじめは多くの子どもたちがまだ「席について先生の話を聞く」学校の約束に慣れていません。また、低学年の子どもたちは環境の変化に大きな不安を抱くと共に、興奮もしやすく、どうしてもクラスが落ち着かない状態になりやすいものです。

今年度はいきなり休校になった学校も多く、特に子どもたちも不安を抱えています。学校再開後1―2カ月の間は、少々学級が落ち着かず、子どもが不安定な様子を見せても、親が神経質になりすぎずないようにしたいですね。

まず親は落ち着いて子どもの話を聞いてあげましょう。小1や小2では子どもの話もあちこちにとび、よくわからないかもしれません。そこで真顔になってあれこれと問い詰めると、よけいに子どもは「何か悪いことが起きているかも」と心配になります。

「いろいろあるよね―」
「大丈夫だよ」
「困ったらママに話してね」

と両手をひらいて大きく受け止めるイメージで話を聞いてあげたいですね。

では、何度か話を聞くうちに「これはちょっとまずいんじゃないの? まさか学級崩壊?」と思ったら、親はどうするべきでしょうか。次では低学年だけでなく高学年にも共通する「学級崩壊かなと思ったら親はどう行動すべきか」をお話します。

学級崩壊かなと思ったら

・子どもの話をよく聞く
・周囲の状況を見極める
・必要に応じて学校や先生に連絡をする
・あくまで「心配です」のスタンスで相談すること
・対処してくれない場合は強く学校にアピールすることも必要

   ◇   ◇

小学校は毎日保護者がお迎えに行くわけではありません。クラスの様子もわからないですし、少し大きくなると子どもも学級内のことについて口をつぐみます。

それでも子どもが

「(だれそれ)ちゃんも(だれそれ)君もいつもどっか行っちゃう」
「みんな授業中にしゃべってるよ」
「休み時間じゃないのに校庭へ出ちゃうんだ」

…といったような話を繰り返すようなら、意識して子どもの話を聞いたほうがいいですね。また、

・ノートやプリントを見ても授業が進んでいる様子がない
・宿題もでない
・宿題を提出しても先生が見た形跡がない

…といった勉強の気配が見えなくなってくる場合。あるいは

・モノがなくなる
・休み時間以外に友だちと遊んでいる様子がある
・ケンカをしていたという話が毎日のようにでる
・学校が怖い、つまらないといった話をする
・先生をバカにしたような態度や言動をする

…といったようなことが度重なり、「おかしいな?」と思ったら、クラスの状況についてより注意深く見守ったほうがいいと思います。

   ◇   ◇

だいたい、学級崩壊の一歩手前までいっていると、周囲から「あのクラスって大丈夫なの?」といった声が聞こえてきます。また、別のクラスの子たちが「うちの先生、隣のクラスがうるさくて大変だから、今日もそっちに途中から行っちゃった」なんて話が出てきて、クラスの違うママたちから「だいぶ荒れてるらしいわね」と言われたりもします。

良いか悪いかは別にして、学校へ行く機会をつくり、授業の様子をこっそりのぞいてみた、というママの体験談もありました。子どもの話は子どもの視点でいいように変わりますが、その辺も踏まえて「実際にどんな感じなのか」見極めていく必要がでてきます。

このような状況になったら、親として学校に問い合わせをしたり、先生にお話をしてもいいと思いますが、いきなり「どうなってるんですか!」と詰め寄っても解決策にはつながりません。大切なのはクラスが落ち着き、きちんと学習ができる環境になることです。

親が無関心ではなく、学校運営について気にしていることをアピールすることによって、学校側もより強い体制で学級の立て直しに動くという面は実際にあります。クレームをつけるのではなく、なるべく具体的に「宿題もまったく出なくなったけれども、どうしたんでしょうか」「うちの子だけかと思ったら、他の子もノートに何も書いてきてない様子で、授業がどうなのかと心配です」と、学年主任や教頭先生(副校長)などに相談という形で話をしてみましょう。

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