たった300円で新幹線に乗れる博多南線に行ってみた 所要時間8分、束の間の「旅気分」

黒川 裕生 黒川 裕生

博多には、300円で新幹線に乗れる区間があるらしい。

なにそれ!お金をかけなくてもちょっとした旅行気分が味わえるやんけ!ということで先日、博多出張のついでに利用してみた。

その区間とは、山陽新幹線の博多駅から、南に約9kmのところにある車両基地「博多総合車両所」までの回送線を旅客線化した「博多南線」。1990年に開業した博多南駅までを新幹線用の設備で結んでおり、運賃200円と特定特急券100円の計300円で新幹線車両に乗れてしまうのだ。

博多駅の券売機で切符を買い、意気揚々と新幹線の改札を抜ける。周りの旅行者らしき人たちに「皆さんの切符、何千円?何万円?ワタシ300円」と心の中で話し掛けながらホームに上がり、待つことしばし。はい、来ました!ひかりレールスター!

驚くほど乗客は少なく、しかも皆さん、「ちょっと外に出てきました」程度のテンションで、やけに身軽。明らかに新幹線に乗る雰囲気ではないところが面白い。

車内は全席自由。「さあ行くぞ!博多南へ!」と独りで旅行気分を盛り上げつつ、車窓からの眺めを楽しんでいると、大量の新幹線車両がずらりと並んでいる光景が見えてきた。なるほどこれが車両基地か、と夢中で写真を撮っているうちに、あっという間に到着。さすが新幹線!ちなみに博多―博多南の所要時間は8分ほどです。

新幹線用とは思えない簡素なホームと改札を抜けると、そこは那珂川市だった。駅周辺にはマンションや大きなスーパー、歯医者、居酒屋などが点在しており、どことなく小綺麗な雰囲気。ちょうどお昼どきだったので、少し歩いて目についたラーメン屋へ。出張で博多入りした前日から数えて3杯目のとんこつラーメンを食べる。何を隠そう私はとんこつラーメンが大好きなのだ。

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