ゴールデンウィーク突入。新幹線に乗る機会も増えますが、乗っていつも困ること。それは、座席と座席の間の「肘掛け」を使っていいのか、分からないということです。隣の人に使われると、少しイラッとしてしまうし、だからといって自分が使うほどの豪胆さもない。この境界の細い棒をめぐって、ささくれだった気持ちになってしまう、自分の心の小ささがもっと嫌になります。肘掛けはいったいどちらの座席の人が使うものなのか、JR西日本に聞いてみると…。
気になっているのは、東海道・山陽新幹線のぞみ・ひかり普通車指定席の座席のこと。最新型N700Aなどの肘掛け幅は…約50ミリ。2人分の腕をおける幅ではなさそうですし、どうすればよいのですかね…。
「特にどちらの座席のものなどということはありませんので、ゆずりあって使っていただけたらと思います」と回答したのは、JR西日本の広報担当者。
…そうですよね。なんとなくそんな回答が返ってくるとは思っていました。…でも、みんなが知らないだけで、車両を設計しているときには「こう使ってほしい!」と考えていたかもしれないじゃないですか。誰かがあの肘掛けのかたちをデザインしたのですから! もう少し調べてもらえませんか!?
そして数日後、帰ってきた返事。
「車両の設計部門にも確認しましたが、特段、どの座席が左右どちらを使うべき、という思想はないとのことでした。ですので、それぞれゆずりあって使っていただきたく思います」
うぬぬーっ、やはりそうだったか!
…というわけで、みなさん。ゆずりあって使いましょうね。
◇ ◇
ちなみに1列5人掛けの普通車指定席。3人並びの座席で、いちばん肘掛けの扱いに悩んでしまいそうな中央の座席の幅は、20~30ミリほど大きくなって460ミリになっています。
「真ん中にはさまれる場所なので、広めになっています。数字だけ見るとほかの座席との差は小さいように思われるかも知れませんが、座ってみると意外にゆとりを感じていただけます」