「お前、エクセルやったんか!」-。名古屋鉄道(名鉄、本社名古屋市)の時刻表の左片隅に、会社員ならだれもが日々お世話になっているマイクロソフト社製ソフトのエクセルを示す拡張子「.XLS」が入ったファイル名を目撃したツイートが先週末に投稿され、ネット上で話題になった。言われてみれば、あの縦横に規則正しく並んだ数字と色など、エクセルのシートの罫線が浮かんで見えてくるような気がしなくもない。ていうか、なんでそもそも、一番下にフッターが残ってるの?消し忘れ?そこで、名鉄に聞いてみるとその返事は「いえいえ、実は…」。
発端は、今月16日朝のNDRさん(@ndr_tw)のツイートだった。ちょうどダイヤ改正の日だったこともあり、駅で電車を待っている間、何気なく時刻表を確認していたら、左下にファイル名が印刷されていることに気付いたという。かなーり小さい文字で普通だったら見逃すところだが、そこは自称「気ままにふらつく鉄な旅人」で全国の鉄道を行脚するNDRさん。さすがの観察力というべきだろう。早速ツイートしたところ、「これをエクセルで?」「しかも97-2003バージョンの拡張子」など3万4千件のリツイートと約7万件の「いいね」があり、京都市バスなどでもエクセルの拡張子が入った時刻表を見たとの「目撃談」が相次いだ。
中には「これぞネ申エクセル!」と、印刷を前提にセルを方眼紙に見立て、セル結合や彩色などを駆使した日本独特の文書作成スタイル=俗称「神エクセル」では-という声もあった。そこで、名鉄広報部に確認したところ、以下のような回答が返ってきた。
-時刻表はエクセルで作ってあるんですか?
名鉄広報部:「違います!当社では独自のシステムで時刻表を制作しているんですが、印刷する際にエクセルに貼り付けて印刷しているだけなんです。これまでに問い合わせ? いえいえ、今回が初めてです。まさかそんな噂になるとは…。よく気付かれましたね」