おしゃれ女子が買い物に集う、神戸の商業施設に、看護師用品専門店がこの春誕生し、注目を集めています。開放的な店内ではスマートなワンピースタイプのナース服を着たマネキンたちがお出迎え。ウェアやシューズはもちろん、聴診器といった専門機器、ペンライトやハサミといった小物まで、あらゆる「看護師グッズ」がそろいます。パステルカラーでデザインもキュートなものが多いけれど、看護師といえばやはり専門性が高く、ヘビーなお仕事。そんな現場で使う品々がなぜ商業施設のど真ん中で販売されているのでしょうか…。どんな人たちが来店して、何を買っているのか、気になります…。
神戸の中心地・三宮にある神戸マルイ4階にある「infirmiere(アンファミエ)神戸店」。2019年2月に開店しました。店内は広々としていて、さながらナースグッズのセレクトショップのよう。開店に至った経緯などについて、アンファミエの亀山亮さんと、神戸店店長の田宮教子さんに聞きました。
―ナース服を始めとする看護師グッズを展開しようと思ったのは?
亀山さん「大きな病院などではナース服は制服として看護師さんに支給され、使用済みのものは病院からリネン業者に出されて看護師さんのもとに戻ってきます。しかし個人のクリニックでは支給枚数が少なかったり、制服の自由化が進んだりといった背景もあり自分で用意する看護師さんも増えてきました。そこで最初は通販で自社オリジナルのコストパフォーマンスの良いナース服をお届けできたら、ということからブランドを立ち上げました」
―一般のお客様も多いのでしょうか。マルイにお買い物に来た、一般のオシャレ女子たちの反応は
亀山さん「店舗展開が拡大しSNSが普及するにつれ、一般の方々にも商品を目にして、ご購入いただく機会が増えました」
田宮さん「神戸マルイにお洋服などをお買い物に来られたお客様の中には『看護師グッズ専門店』があることに、少しびっくりなさる方も。可愛らしい小物類などを手に取って、気に入ったものを会計の際に『看護師ではないんですけど…』と購入可能かどうか確かめられる方もおられます。もちろん看護師でない方でもご購入いただけますので、『看護師グッズ』という専門性の高い仕事向けの商品が一般人でも購入できる、というのを楽しんで貰えたら。もちろん、看護師のお客様もたくさん来られますよ」
実店舗は、2008年6月に心斎橋に一号店をオープン。しかしブランドの知名度が上がるにつれ学校を卒業した新看護師さん達が大挙して押し寄せる繁忙期の3、4月には、お客さんが溢れ、店に入りきらないこともあったと田宮さん。そこで心斎橋店は2019年3月になんばマルイ店に移転、そのひと月前の2月に神戸マルイ店をオープンさせました。現在、関西では2店舗を展開。ちなみに全国規模では銀座店、福岡店、札幌店など前述の2店舗を併せて8店舗を展開しています。