鉄道車両の“パレード”に大興奮 静かな街に3万5千人が集まった理由

たまの みか たまの みか

 瀬戸内海に面する人口5万7000人ほどの静かな街・山口県下松(くだまつ)市で、このほど約3万5000人が集まるビッグイベントが開催された。その名も「道路を走る高速鉄道車両見学プロジェクト」。通常は交通量の少ない深夜に予告なく行われる鉄道車両の陸上輸送(陸送)を、日中に行い公開するというものだ。

 イベントで陸送されたのは、日立製作所笠戸事業所で製造された英国向け高速鉄道車両「Class800シリーズ」。午前10時、先頭用車両2両が専用のトレーラーに乗せられ事業所正門を出発。約2キロ離れた積出港までの道のりを、さながら“パレード”のように約1時間かけて運ばれた。

 住居や商店が立ち並ぶ一般道を鉄道車両が進む姿は圧巻。途中、高さスレスレに歩道橋をくぐっていく場所もあり、そのダイナミックさに沿道の観客は雨にもかかわらず大興奮。「行ってらっしゃい」と声をかける子どもや、時速10キロほどのゆったりとしたスピードで進む車両をバックに記念撮影をする家族連れ、めったに見られない貴重な瞬間を写真に収める鉄道ファンなど、それぞれが思い思いに楽しんだ。

 下松市で車両の陸送イベントが開催されるのは今回が2回目。「鉄道産業のまち」「ものづくりのまち」としての下松をPRすることにより、地元の子どもたちに夢を与え、全国に街の存在をアピールすることが狙いだ。

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