特に今回はインターネットを利用した情報発信が積極的に行われた。日中の陸送に不可欠な安全対策費用などの調達を目的としたクラウドファンディングでは、当初の目標金額500万円を上回る604万円が、全国の支援者157人から集まった。
「クラウドファンディングやSNSのやり取りから見える地元の人たちや全国の鉄道ファンのみなさんの熱い想いをいただくことで、イベントを成功させることができた」とプロジェクトの実行委員会は話す。
クラウドファンディングの目玉として用意した特別観覧席チケット付きの5万円コースは、その申込者の半数が関東在住者だったとのこと。今回のような無料観覧イベントでは開催費用を主催者側で調達しなければならないが、一般の参加者側からも出資を募る方法として今後も活用されそうだ。
プロジェクトの実行委員会では、写真コンテストの開催や写真集・DVDを鉄道関連施設に寄贈することなどにより、「鉄道産業のまち下松」の魅力をさらに広く伝えていきたいとしている。