【駅弁】郷土料理がひとくちずつ「24品とは、なんと豪華な」「雪降る夜汽車で食べながら帰りてぇ」

太田 浩子 太田 浩子

 青森県と秋田県を結ぶ「五能線」と津軽路を走る「弘南鉄道」に乗り、旧弘前市立図書館を見る目的で弘前を訪れた「村中」(@ayatakaa_chan)さんが、帰りの飛行機に持ち込んだ駅弁についての投稿が話題になりました。

「津軽地方の郷土料理が一口ずつ詰め込まれたお弁当。あれはなんだ、これは特に美味しい、と思いながら食べる時間はとても幸せ。」

 添えられた画像には、6列4段の枠の中に、1種類ずつ料理が詰められたお弁当が写っています。村中さんは、もともとご当地感が味わえる駅弁が好きで、青森をより感じることができそうなこちらのお弁当を選んだそう。お弁当には料理の説明がついていて、「若生(わかおい)昆布のおにぎりが美味しかったです。太宰治のお気に入りだそうです」と感想を寄せていました。

 このお弁当は、「つがる惣菜」(青森県五所川原市)がつくる駅弁『ひとくちだらけ』です。津軽の郷土料理や、青森県産や青森にちなんだもので構成されているとのこと。

 たとえばもち米と赤紫蘇の漬物という感じの「すしこ」、津軽地方独特な「おいなりさん」には紅しょうがで色付けしたもち米入りの薄ピンク色のごはんがはいっています。ほかにもイカのゲソのミンチと野菜を丸めて揚げる「イカメンチ」、青森の家庭には必ず1本あると言われている調味料「スタミナ源たれ」を使った青森県産の牛肉の焼き肉などが詰められています。

 社長の下川原さんに「ひとくちだらけ」誕生について聞くと、「お弁当はもともと10種類くらいあったのですが、父が『10種類もあるなら、それぞれの一番いいやつをピックアップして一口ずつ入れたお弁当はどうだ』みたいなアイデアを出してくれて、僕も面白そうだなと思って開発しました」と、最初は50種類ほどピックアップしたそうですが、一口サイズでもさすがに多すぎるということになり24種類になったそう。

 ちなみに、お弁当に「お魚だらけ」や「漬物だらけ」などがすでにあったことから「ひとくちだらけ」という名前になりました。

 村中さんのポストには、たくさんのコメントが寄せられました。

「これは凄いです 名前も味も想像できない郷土料理最高」
「少量多種は正義。これで1人立食パーティーしたい💃」
「酒や酒や!酒買うて来い!(笑) こりゃ、呑まずにおれませんね。」
「雪降る夜汽車で食べながら帰りてぇ」
「24品とは、なんと豪華な✨✨」
「ちゃんと稲荷寿司の中身が赤いし、ものすごくしょっぱいシャケの塩焼きと、浅くない胡瓜浅漬け、菊のおひたしも入ってる」
「私もこのお弁当大好きです。どれ食べても美味しい。すしこ が特に好き。」
「これね…東京駅で売ってて思わず買ったんだけど…酒のつまみに最高でした」

 駅弁の魅力について村中さんは「その土地ならではの名物や食材、味に出会えるところ。『弁当箱』という限られた容量の中で、どんな思いから、何の料理を提供したいのか、生産者の気持ちを想像することで、その土地への愛着がより一層湧いてきます」と話します。

 弘前から少し離れた大鰐温泉まで行って、旅の疲れを癒した村中さん。「露天風呂に浸かりながら空を見上げ、しばらく雲の動きを眺めていた。弘前という大きな街からすぐ近くに温泉地があることは羨ましいです」と感じたそうです。

■村中さんのX https://x.com/ayatakaa_chan

■「つがる惣菜」のHP https://tsugaru-souzai.com

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