会える萌えキャラ、駅長、中の人…「公式さん」全員集合の鉄道イベント全貌は?

たまの みか たまの みか

 会える萌えキャラ、会える駅長、会えるツイッターの「中の人」、そこにバンドの女性ボーカルが加わり、ディープな鉄道トークを繰り広げるちょっと変わったイベントが、このほど神戸市内の家電量販店で行われた。

 会場には多くの観客が集まり、立ち見も出る大盛況。トークショー後にはリアルな萌えキャラとのツーショット撮影会も行われるなど、一見アイドルイベントのようなこの催し。実は神戸市を走る北神急行電鉄に関わるいわゆる「公式さん」が出演者。特に駅長と「中の人」は鉄道会社のほんものの社員だ。

「北神急行さんに使ってもらいたくて勝手に駅メロ作ったんですけどね、実際に会社にお邪魔してプレゼンまでしたんですけどダメで。でもせっかくなんで、鉄道模型と流したので見てください」

 駅舎のジオラマを背景に軽やかな駅メロ(発車メロディ)が流れ、北神急行の車両が静かに走り出すシュールな映像に、客席からは笑い声と歓声が。

「けっこういい曲でしょ、使わないのはもったいないよねえ」

「中の人」が残念そうにつぶやくとさらに笑いが起きた。

 いろいろな距離感が近すぎてちょっと戸惑ってしまうこのイベント『北神急行電鉄×半熟BLOODトークショーinジョーシン三宮1ばん館』は、家電量販店のジョーシンから北神急行電鉄へオファーがあり実現。鉄道イベント以外で鉄道会社のキャラクターや社員にイベント出演の依頼があるのは珍しいことだという。今回は北神急行のマスコットキャラクターの応援ソングを歌っている地元のバンド・半熟BLOODのボーカル・菜つ美さんとのコラボイベントとなった。

 会場に集まったのは鉄道ファン、萌えキャラファン、バンドのファンなど様々。小さな子どもから学生、社会人など年齢層も幅広く、遠く広島から駆けつけた親子連れもいた。

  北神急行電鉄は神戸市の市街地と六甲山北麓・北神地区の住宅街を結ぶ路線。約7.5キロの全区間のほとんどがトンネルで、所有する駅は谷上駅ただひとつという、全国的にも珍しい鉄道会社だ。

 神戸市北部の住民の足として1988年に開業。しかし景気の後退や沿線住民の少子高齢化により当初の想定ほど乗降客数が増えず、経営は苦しい状態に。そんな中、「中の人」こと営業課長の青木武司さんが2014年に生み出したのが公式マスコットキャラクター・北神弓子(きたがみきゅうこ)だ。

 オリジナルグッズの販売や、キャラクターの扮装をした会える萌えキャラ「リアル北神弓子」を活用して自社をPR。青木さん自身も積極的にツイッターで情報を発信し、イベントなどにも登場する。また、北神急行唯一の駅長・戸出駅長も青木さんとともにファンの前に出て沿線を盛り上げてきた。

 鉄道会社の車庫イベントなどで「駅長さん」として利用客の前に立つ駅長は他にもいるが、「戸出駅長」という一種のキャラクターとして一社員が活動するのはまれだ。当初は戸惑いもあったというが、自社の知名度が上がるのならとイベントに出ている。

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